外科看護師の夜勤ってどうなの?実体験からメリット・デメリットをご紹介

外科と聞くと、昼夜問わずに大変であるというイメージを持たれがちです。日勤業務はまだ働いている人も多く、人手はまああるものの、夜勤業務となれば人手も圧倒的に減り、忙しいのではないかと思われる方も多くいます。

実際、外科での夜勤は難しそう、大変そうと外科を懸念する人も多くいることが現状です。そこでここでは、外科での夜勤経験を踏まえ、外科での夜勤の実状をご紹介していきたいと思います。

1. 外科での夜勤のデメリット

外科での夜勤のデメリット

外科の夜勤って何が大変なのか?と聞かれると個人的には一般病棟とあまり大差がないように感じます。なので、今回ご紹介する内容も一般病棟にも通ずるところがあるかもしれませんが、それも併せてご紹介していきます。

 

時間との勝負

外科での夜勤はとにかく時間との勝負です。患者さんの多くは手術後の方であるため、点滴や処置、バイタルサインといった観察など、時間で行わなければいけないものがたくさんあります。

1人の時間が狂うだけで、その他残りの患者への大きなしわ寄せがくるため、なんとしてもてきぱきと効率よく回りたいものです。日勤帯であれば早く自分の業務が終わっている看護師に手伝ってもらったりしてまあ何とか回りきれるのですが、夜勤となるとみんな自分の業務にいっぱいいっぱいであるため、そうするわけにもいきません。

そのため、外科の看護師たちは常に時計とにらめっこして時間と勝負している人が多い印象です。

 

夜勤は患者の急変するリスクが高い

日勤よりも部屋も暗く、なかなか患者の様子が見えないのが夜勤。しかし、急変するリスクは夜勤の方が高く、高い観察力が求められているように感じます。

 

タイムリーに且つ分かりやすい報告・連絡・相談が求められる

また、夜勤は当直の医師しかいないため、医師数も絶対的に不足している上に、全ての医師が自分の診療科のことを網羅しているとは限りません。そのためタイムリーで分かりやすい報告・連絡・相談が求められ、それをするためにも確実な観察力が求められます。

部屋が薄暗い中で全身の状態を把握しなければならないため、他診療科で働く看護師では、ポケットサイズの小さなライトをもって巡視に回っている人が多い中、外科の看護師が夜勤を共にするライトは大きいものを持っている人が多いように感じます。

 

規定通りに休憩時間がとれることはない

他の診療科でも休憩時間が規定通りにとれるところは少ないと聞きますが、外科はより一層少ないように感じます。

よく、他の診療科で夜勤をしている人から、「今日は10分休憩時間が少なかった」などという話を聞いていましたが、外科は30分以上は確実に規定通りの休憩が取れない診療科であるように思います。

 

休憩時間に雑務をこなさなければならないほど多忙

それぞれの仕事量にもよりますが、休憩時間にも記録などの雑務をこなさないと日勤が来るまでにすべての記録物等を終わらせることは不可能なように感じます。

また、他のスタッフが助けてあげようにも、皆自分の仕事が忙しく、人を助けている場合ではないという人が多いです。

 

連休明けの採血量が悲惨

外科に入院する人はほとんどが手術後であるため、こまめな身体の観察が必要不可欠となります。そのため、他の診療科よりも採血が多いということも特徴の一つになるかと思います。

特に、医師の夏休み明けやゴールデンウィーク明けなど、長期の連休明けともなると採血の量は悲惨なことに。だいたいの病院が夜勤明けの人が採血を採るため、朝の眠くて意識がもうろうとする中、ものすごい量の採血を採らなければならなくなるのです。

ちなみに、自分はゴールデンウィーク明けに病棟の9割の人の採血を1人で採り切ったという経験をしましたが、あまり何度も経験したいなとは思いません。ですが、この経験のおかげで苦手な採血が得意になりました。

 

眠気覚ましの食べ物飲み物で胃を傷める人も

前述したように、ほとんど休憩時間が取れないため眠気は食べ物や飲み物を使ってカバーしていく人がほとんどとなります。眠気覚ましにぴったりな食べ物や飲み物ってほとんどが胃を傷つける可能性が高いものです。さらに、寝不足という状態によって胃酸も分泌過多となるため、胃へのダメージは相当なものとなることが予想されます。

 

胃薬を常備している看護師も多い

眠気を覚まそうとすることによる影響で身体の別のところを痛みつけることとなり、その痛みに夜勤明けまで耐えながら仕事をしている人も多かったように思います。そのため、はじめから胃薬を用意していたり、胃粘膜を保護する食べ物や飲み物も一緒に持参するなど、看護師としての知識をフル活用させながら夜勤に臨んでいる人も多かったです。

 

朝方まで多忙

外科が夜勤の中で最も忙しい時間帯は朝方であるように思います。他の診療科も朝は特に忙しいというところが多いですが、外科の場合、朝方に出す検査が多く、その検査に1人付き添わねばならないことからやむを得ない人員不足が起こり、その結果忙しくなってしまいます。

また、日勤帯が来るか来ないかぎりぎりの時間帯に検査出しに呼ばれてしまうなんていうことも。人が揃っていて忙しいのではなく、人がいない上に忙しいというどうしようもない忙しさが外科にはあるように感じます。

 

ポイント!

ポイント

他の診療科でも重複するであろう部分はたくさんありますが、外科だけに着目すると、外科の特徴でもある周手術期の患者が多いことによる忙しさがそのまま夜勤業務の大変さに直結しているように感じます。

 

2. 外科での夜勤のメリット

外科での夜勤のメリット

大変なことばかりお伝えしてはきたものの、それでも外科で夜勤をしている人がいるということは、外科での夜勤もそれなりのメリットがあるように感じます。外科で夜勤をすることで、こんなところがお得という情報をご紹介します。

 

暇なときはびっくりするほど暇

外科の忙しい理由は前述したように手術による忙しさです。つまり、手術がなければ、忙しさとは無縁です。

自分の経験上ではありますが、1年に1度あるかないかで手術が全くなく、緊急入院や緊急の手術もなく、びっくりするほど何もないことがありました。そのため、暇なときは本当に暇で、むしろ手持無沙汰でうろうろとしてしまうほどでした。

外科で働いている看護師は忙しい=夜勤であるため、暇な夜勤になれておらず、逆に落ち着かない人が多いように思います。いつも一定に忙しい他の診療科と違う、外科ならではの特徴かと思います。

 

徘徊への心配はほぼ無用

外科で入院している人は手術をしているため、高齢者は痛みによってベッドから起き上がれない人が多くいるため、ベッド上での自己抜針や自己抜去のリスクはあったものの、徘徊されるというリスクはほとんどなかったように感じます。

 

何かあった時には他の患者が教えてくれることも

また、外科は手術のためということで若い年代も多く入院していることから、何か危なっかしいことをしていると患者が教えてくれることも。そんなわけで、自己抜去や自己抜針へのリスク回避は常々行っていたものの、高齢者特有の徘徊は対策しなくてもそこまでされなかったように思います。

 

メンバーや医師とのチームワークが良くなり仲良くなれる

多忙である分、まるで部活のようなチームワークが芽生えることが多い外科。そのため、医師、看護師のチームワークが良いところが多いように思います。

 

人間関係に悩む人が比較的少ない

もともと外科で働く看護師はどちらかというとサバサバしていて、後腐れない性格の人が多く、運動部のようなノリの人が多いように思います。そのためか、外科で人間関係に悩んで辞めていくという人が少なく、むしろ人間関係に悩んで転職してきた人も生き生きと働いているという場面をよく見てきました。

 

先読みの技術が身につく

外科にいるとやらなければならないことを順序立てて先に進めていかないと終わりません。そのため、やるべき仕事をこれから起こりうることと先読みして進めている人が多いように感じます。

この先読みしていく技術は看護の世界ではもちろんのこと、日常生活にも大いに活用できるものであると感じます。家事であったり、育児であっても先を読んで行っていくことが必要となる部分もありますよね。そういったときにこの先読みをして物事をこなすという技術、思考回路が役に立つのではないかと思います。

 

他の診療科での夜勤が楽に感じる

外科で夜勤をしていると、やはり医療行為によって多忙を極めることが多いです。そのため、他の診療科の医療行為による忙しさを目の当たりにすると楽に感じるということも。

ただし、他の診療科にもそれぞれ特有の忙しさがあり、特に、人為的な忙しさや日常生活的な忙しさに対しての免疫はそれほどないため、あくまで、医療処置の部分で夜勤が楽に感じると思っていただければと思います。

 

まとめ

忙しくてもやっぱり外科がいいという人も多くいるように、外科は大変なだけでなく、それなりのやりがいがある診療科です。体力がない人や身体が弱い人には少々辛いところもあるかと思いますが、乗り越えることで看護師としても人としてもとっても成長できるところであると思います。

これから外科を目指している人、夜勤をやりたいけども不安だという人の参考になればと思います。

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監修者

亀岡さくみ看護師

この記事は「」さんが執筆しました。

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