三次救急医療病院の看護師転職5つの注意点

三次救急医療病院の看護師転職

三次救急医療病院は、テレビドラマなどでよく見かけるものを想像して、「かっこいいから1度働いてみたい」という安易な気持ちで志望する看護師もいるでしょう。

実際の三次救急医療病院では、常に緊張感の高い状態の中で神経を張り巡らせながら働くことが求められます。

ここでは、三次救急医療病院へ転職する看護師が注意すべき点について説明していきます。

1.三次救急医療病院の看護師は多忙

三次救急医療病院で働く看護師

三次救急医療病院の患者は、重症度が高く1歩間違えれば亡くなってしまう程の状態であるため、1:1看護または1:2看護で患者のケアを行うため、常に緊張感を持ち看護を行わなくてはいけません。

ここでは、三次救急医療病院の看護師が忙しい理由について述べていきます。

 

疾患が併発している場合が多い

三次救急医療病院では、患者の疾患が併発している場合が多いです。

例えば、交通外傷で搬送されてきた患者が全身を強打しCTの結果、

  • 脳挫傷
  • 腎損傷
  • 肝損傷
  • 下腿骨折
  • 鎖骨骨折

等、全身に症状が見受けられた場合、脳外科・整形外科・外科的にも看護を行わなくてはいけなくなります。

そのため、受け持ちの間バイタルチェックはもちろんですが、一般的な看護業務以外にも「全身状態の把握」「排泄管理」「症状に伴う処置」「ドレーン類の管理」「呼吸器の管理」「検査」等、多くの業務を行わなくてはいけません

 

 

患者の重症度が高い

三次救急医療病院では、患者の重症度が高いため常にチーム内で患者を把握するために、カンファレンスも行われます。

看護師の受け持ち患者は1人だけですが、いくつもの病態に伴う処置・観察項目・検査・看護業務があるため、かなり忙しくなります。

 

2.ブランク看護師でも転職は可能?

転職を考えるブランク看護師

ブランクがある看護師が三次救急医療病院へ転職する事は、難しいことが予想されますが可能です。

以下で詳しく見ていきましょう。

 

一般病棟経験のみの場合は苦労する

三次救急医療病院で看護師として働くためには、専門的な知識・技術が必要です。

そのため、ブランク以前にICUや救急・ERなどに勤務していた経験があれば、ブランクがあっても比較的スムーズに勤務できますが、一般病棟の経験しかない場合はかなり苦労するでしょう。

 

消化器内科から転職した看護師の例

実際に育児を経てから転職してきた看護師は、ブランク前は消化器内科で勤務していましたが、転職後本人の希望で三次救急医療病院に配属されました。

しかし、入職当初は覚えることがたくさんあり、病棟自体も忙しく毎日残業の連続で、結果的に1か月で移動願いを出して内科病棟へ移動となりました。

その看護師によると、「憧れて入職したものの、毎日ハードな勤務・周りから求められる知識・覚えることが多く、思っていたのと違う」というリアリティショックが原因でした。

 

ICUから転職した看護師の例

ブランク前にICUで勤務していた看護師が育児を終え、復帰先として三次救急医療病院を選択し転職してきました。

この看護師は、重症度が高く閉鎖された空間で働いており三次救急医療病院に違和感がなかったのか、「毎日多くの症例を学ぶことができてICUの時より勉強になる」と言っていました。

 

注意点!

ポイント

三次救急医療病院に入院してくる患者は、小児科から高齢者までおり、疾患だけでなく交通外傷・自殺企図なども多いため精神的負荷も大きくなり、これらに耐えられず辞めていく看護師は多くいます。

 

3.三次救急医療病院に向いている看護師

強い精神力を持って三次救急医療病院で働く看護師

三次救急医療病院は、重症度が高く患者が亡くなることも多い場所であるため、どのような特徴の看護師が向いているのでしょうか。

以下で確認していきましょう。

 

どんな状況下でも冷静に対処できる看護師

三次救急医療病院の患者は、事故や自殺、突然発症などの疾患で亡くなるため、家族が需要出来ていないことが多いのも特徴です。

時には、「需要出来ずに泣き叫ぶ」「なぜ助けてくれなかったのか医療者に訴えかける」等の家族もいるため、どのような状況下でも冷静に対処出来ることが必要です。

 

強い精神力を持つ看護師

どんなに頑張って治療しても亡くなる場合や自殺企図の患者を助けても「なぜ助けたのか」と言われる場合も多く、無力感や虚無感などに襲われることもしばしばあります。

そのため、「仕事だから」と割り切れるような考え方の看護師が三次救急医療病院に向いており、無力感や虚無感に耐えられる強い精神力が必要です。

 

効率的に動ける看護師

三次救急医療病院では、1分1秒を争う場所で、いかに効率的に動けるかも求められるため、判断能力と俊敏性が必要です。

三次救急医療病院では医師が常に病棟内にいますが、多くの患者を診ており全ての把握は困難であるため、患者の1番近くにいる看護師が異常を察知し医師に報告することが重要です。

 

ポイント!

ポイント

三次救急医療病院で働く看護師は、医師に臆することなく報告や意見を述べられることも必要であるため、テキパキ動き自分の意見をはっきり言える人は三次救急医療病院に向いていると言えるでしょう。

 

4.三次救急医療病院が向いていない看護師

的確な判断ができない看護師

緊急の場合、手術室同様に気管切開・開腹等の処置を行う等、血液を伴うものが多いため、血液が苦手な看護師は三次救急医療病院に向いていないでしょう。

それでは、その他の三次救急医療病院が向いていない看護師の特徴について紹介していきます。

 

効率よく的確な判断・業務をこなせない看護師

三次救急医療病院に入院してくる患者は、重症度の高い患者ばかりであるため、いかに効率よく的確に判断し業務をこなせるかが重要になります。

三次救急医療病院で働く看護師は、

  • 初療で手術をしたばかりの患者
  • いくつもの疾患を併発している患者
  • いつ心停止してもおかしくない状態の患者

等、多種多様な患者を見なくてはいけません。

その他にも、ドレーンやモニター、呼吸器の管理と様々な観察点、医師からの指示、処置等があるため、順序立てて効率良く業務を行うことが必要です。

 

観察がとても重要

三次救急医療病院の患者は、少しでも異変に気付かないと状態が悪化して死に直結する恐れがあるため、ただ業務をこなすだけではなく、知識を深く持ち「おかしいな」と気づくことが大切です。

 

チームワークを大切に出来ない看護師

三次救急医療病院では、1人の患者に医師・研修医・看護師・理学療法士など多くの業種の人が関わることから、チームワークが大切であるため、的確な連携を行うためにも「自分が今何をしているか」「これから何をしなくてはいけないか」を声に出してアピールすることが重要です。

実際に、新人看護師がうまく先輩看護師に報告できず、患者のケアと他科の医師の診察が重なってしまい、医師が待つ事になったこともありました。

たとえ10分でも決められた時間の中で働いているため、無駄には出来ないため、しっかりと連携を取ることが必要です。

 

注意点!

ポイント

マイペースに働きたい看護師が三次救急医療病院で働くと業務について行けず辛くなり、同僚もペースが乱れて余計にイライラさせてしまう場合もあるため、性格的にのんびりした人は、三次救急医療病院には向かないでしょう。

 

常に視線を感じることがストレスになる看護師

三次救急医療病院は、患者同士はカーテンで見えませんが、医療者からは患者の状態が見えるように常にオープンになっており、看護師が処置している最中でもスタッフ・家族からの視線があります。

そのため、常に視線を感じることがストレスとなる看護師は、三次救急医療病院には向いてないと言えるでしょう。

 

5.看護師求人を探す際の確認事項

三次救急医療病院の求人を探す看護師

看護師が三次救急医療病院へ転職を考え、求人を探す際にはどのようなことに気をつける必要があるのでしょうか。

以下で詳しく見ていきましょう。

 

退職率

三次救急医療病院で働くとストレス負荷が強いことから退職率はかなり高く、常に募集している病院は退職率が高いと考えられるため、出来る限り募集の出ていない病院を探すことをおすすめします。

 

DMATの活動

スキルアップを目指したい看護師は、「救急認定看護師の数」「DMATの活動」を調べておくことも参考になります。

DMATの活動は、病院ホームページやSNSにもよく掲載されているため、しっかりと情報収集しましょう。

 

補足説明!

ポイント

看護就職フェアなどにDMATが参加して活動を説明していることもあります。現場の声を聞くことは、非常に参考になるでしょう。

 

救急認定看護師の数

救急認定看護師の数が多い病院は、救急で長く勤めている場合が多いです。

そのため、長く勤めている看護師が多い場合は、働きやすいと考えられるため確認してみましょう。

 

勤務形態

三次救急医療病院での勤務形態は、二交代か三交代であるかを確認することも大切です。

二交代の場合 夜勤は同じ場所で16時間勤務。
三交代の場合 残業で遅くなると深夜に勤務。

二交代と三交代のメリット・デメリットを考えた上で求人を探しましょう。

 

まとめ

三次救急医療病院へ転職する際の注意点について紹介してきましたが、いかがでしたか?

ブランクを経て転職する際には、転職先の三次救急の特徴や雰囲気を見学して、本当にそこで働いていけるのかを見極めることが大切です。

三次救急医療病院に興味があり転職を考えている看護師は、参考にしてみて下さい。

ER看護師はるちっち

【大阪府/33歳・資格:看護師】

済生会系列の病院で3年、その後クリニックで2年勤務しながら派遣看護師として企業検診・デイなどの施設をメインに活動。現在はERに6年勤務しながら、看護師ライターとして活動中。また、ママ看護師として働きやすい職場環境についてなどリアルな意見を記載していきます。

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