精神科病棟の看護師が語る「精神科あるある」14つ

精神科病棟の看護師が語る「精神科あるある」14つ

精神科病棟はその他の一般的な病棟とは一味もふた味も違うことがあります。

そして、他の科よりも、看護師自身が道具になって患者を看るという技術が必要になる場所でもあると思います。

看護師自身が危険を伴うこともありますが、自分のコミュニケーションの方法で、患者さんの表情や言動が変わるという醍醐味も味わえる科だと思います。

私が勤務していて感じた精神科病棟あるあるを、「看護師の特徴編」「医師編」「患者編」に分けて14つご紹介します。

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1.精神科病棟看護師の特徴編

精神科病棟

(1)常に精神科病棟は夜勤の人手不足

精神科単科の病院に限ってかもしれませんが、精神科病棟では常に夜勤の人手不足に悩まされています。その理由は、正看護師の新人の就職先にあまり人気が無いからだと思います。

そのため、年配の人や、準看の人が多く働く現場だと言えます。

 

(2)年配の看護師が多いため、色々な経歴を持った看護師が多い

配の看護師が多いため、色々な経歴を持った看護師が多い

今まで私が働いた精神科病棟には、若い看護師は少な目の印象です。

そのかわり、40代から60代、最高年齢は78歳という看護師が勤務していました。そうなると、看護師のそれまでの経歴も様々なものになります。

私が出会った78歳の現役看護師は私たちには到底想像できない経歴の持ち主でした。

 

(3)看護師の患者とのコミュニケーション能力が高い

看護師の患者とのコミュニケーション能力が高い

長く精神科病院で働いていると、その病棟の特殊性の為か、看護師もだんだんユニークになってきます。

精神科に入院している患者は、妄想や幻覚がその症状として多くあります。それに付き合うのも看護師の仕事です。

妄想や幻覚を助長するような対応はしてはいけないので、毅然とした態度が必要ですが、何を言われても看護師は気にしません。普通なら患者さんに言われたことで傷ついてしまう人もいると思いますが、精神科に勤務している看護師は、少しくらい患者さんに暴言を吐かれてもビクともしません。

うまくかわすというか、否定も肯定もしない上手なコミュニケーションを取ります。

 

(4)師長がのんき

師長がのんき

ICUや救急病棟など、超急性期と言われる部署から転職した私には、精神科病棟の師長がなんとも、のんきに仕事をしているようにうつりました。

師長はいつも血走っているイメージでしたが、長期入院患者が多くなる精神科病棟の師長は、休憩室でお茶をよく飲んでいました。

亡くなる人も少なければ、人の心の疾患なので、焦っても疾患が良くなるわけではないので、ゆったりと仕事をしていました。

 

(5)カンファレンスの内容が面白い

カンファレンスの内容が面白い

精神科で入院中の患者の中には、生活保護で退院しても行く場所がないなど、社会復帰も難しく、そのため、色んな入院形態をとり、長期間の入院をしている人もいます。

生活保護を受けながら入院していると、基本的には入院費は無料なので、預貯金がどんどん増えます。

そうすると生活保護を受けられなくなる可能性が出てきます。

そのため、預貯金を減らすために、患者にとって今、何を買うのが1番良いのかがカンファレンスの議題に上がります。

私が勤務していた時はちょうど、完全に地上デジタル放送に移行する時だったので、その患者さん専用の液晶テレビを買うのはどうかという結果になりました。

何を買うかというカンファレンスは看護師人生の中で初めての経験でした。

 

(6)男性看護師が頼りになる

男性看護師が頼りになる

精神科の患者さんは、その疾患の特徴から大暴れすることもあります。

成人男性が手加減なしで暴れてしまうと、病気のせいだとわかっていてもさすがに恐怖を覚えます。

そんな時にやはり頼りになるのは男手です。抑制するにしても抑えてくれる人が必要ですし、鎮静剤を使うにしても、血管確保するためにとりあえず抑えてくれる人は必要です。

ほかの病棟よりも男性看護師がとても頼もしく感じるのは精神科の特徴だと思います。

 

(7)ハサミやカッターナイフなどポケットに入れない

狂気となり得るものは、看護師でも気軽にポケットには入れない。

また、詰所の中にの事務用品などの引き出しもはさみが入っていたりするので、やたらと鍵がかかる引き出しが多いです。

 

精神科病棟の医師編

精神科の医師

(8)家族経営の病院だと医師も変わっている

精神科単科の病院だと家族経営をされている病院も多くあります。

父親が理事長で息子が医院長というのはよくある話です。そうなると、なぜか医師のキャラクターが濃いと感じるのは私だけでしょうか。

よく言えばアットホームな雰囲気、悪く言えば閉鎖的。

その病院のファミリールールみたいなものがあります。家族間の仲の良さなども把握して医師と関わることが必要になってきます。

 

(9)ほかの病棟の医師より親近感がある

他の科の医師は病気そのものをみます。

精神科は人の心という目には見えない病気、そして、人そのものを診るので、お高く振る舞わないというか、医師である自分も1人の人間として、患者や看護師と同じ目線で話してくれる人が多い気がします。

そして、患者さんの様子を報告する看護師の事をきちんと汲み取ってくれて、一緒に考えてくれる医師が多いと思います。

 

精神科病棟の患者編

精神科病棟の患者編

(10)とにかく長期入院している

私が経験した精神科病棟での最長入院期間は28年でした。もう、その患者さんの家になって居ます。

家族が家に連れて帰ることも、面会に来ることもなく、悲しいですが孤独な患者さんでした。

入院形態を色々と変えながら長期入院するのは精神科ならではではないでしょうか。

 

(11)看護師より病院事情や人間関係に詳しい

看護師より病院事情や人間関係に詳しい

精神科病棟に入院している患者さんの中には、ゴシップが好きな患者さんも多く居ます。

入院期間が基本的にみんな長いため、患者さん同士の間でも色々な人間関係が生まれます。

毎日友達のようにお互いのベッドに集まっては井戸端会議のようにお話をしたり、デイルームで夫婦かと思うくらい和やかに話をしていたり。その内容はちょっと理解できない話もありますが、女性が集まると色んな噂話が盛り上がります。

私が就職したての時は、信じてはいけないと思いつつも、とてもリアルな情報だと、ちょっとだけ信じてしまうこともありました。

 

(12)患者同士の恋物語もある

私が勤務していた精神科にはアルコール依存症から精神疾患を発症した男性の患者さんが多くいました。

そのうちの1人が、女性の患者さんが寝ているベッドのところへ行き、頬にキスをしたのを目撃してしまいました。

女性の患者さんはほぼ、ベッド上でしか生活できない患者さんだったので、避けることもできませんでした。これは、アクシデント報告を書くべきかスタッフで悩みました。

 

(13)日勤より夜が怖い

精神科の看護は何と言っても夜がメインになり、いかに患者さんを静かに安静に寝かせるか。

皆さん眠剤を飲む人がほとんどですし、その量はすごいです。

最初は本当にこんなに飲ませてもいいのか不安になりますが、飲んでも寝ない患者さんを見ると、これからの夜勤の不安度が増します。

早めに鍵付きの部屋に移動する判断や、他の患者さんと揉め事にならないようにする、その責任の重大さに夜勤は必要以上にドキドキします。

 

(14)喫煙所のある病院もある

喫煙所のある病院もある

患者さんは入院のストレスからその精神疾患の症状を悪化させてしまうこともあるので、喫煙を許している病院もあります。

もちろん、好き勝手には吸えません。

1日に1本、決まった時間に看護師と同伴でという条件がつくことが多いですが、それでも病院敷地内全面禁煙の時代にやはり精神科は特殊だと思います。

 

まとめ

精神科病棟の患者は普通のコミュニケーションが取れなかったり、患者さんが、看護師を敵と判断し攻撃してくることや、普通では考えられない行動をとるのが、日常茶飯事です。

その都度、真正面から患者と向き合うのではなく、一歩下がってみて患者も自分自身も客観的に分析しながら仕事をするという技術が求められます。

是非、皆様も一度精神科病棟で働いてみてはいかがでしょうか?

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はたらきナース

監修者

亀岡さくみ看護師
監修 亀岡さくみ看護師
  • 2011年3月:日本赤十字看護学校卒業
  • 2011年3月:看護師免許取得
  • 2011年4月:日本赤十字医療センター入社(3年間勤務)
  • 2015年3月:株式会社peko勤務
  • 2015年4月:はたらきナース監修

現在は、今までの経験を活かし「はたらきナース」を執筆・監修を行っています。

この記事は「」さんが執筆しました。

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