ユニット型特養(特別養護老人ホーム)の看護師の役割から求人の見つけ方まで

ユニット型特養の看護師について役割から求人の見つけ方

ユニット型特養は、新しいタイプの特養(特別養護老人ホーム)として近年人気があります。

介護系のメディアでも特集が組まれることが多く、介護福祉分野に従事している人や要介護者を抱えている家族でも知っている人が多いことが特徴です。

ここでは、ユニット型特養(特別養護老人ホーム)とはどういったところか、看護師としてどのような働き方をすることができるのかについてご紹介します。

1.ユニット型特養(特別養護老人ホーム)とは?

ユニット型特養を学ぶ看護師

ユニット型特養(特別養護老人ホーム)とは、どのような場所なのでしょうか。

ここでは、ユニット型特養(特別養護老人ホーム)について説明していきます。

 

ユニット型を導入している特養

ユニット型特養とは、ユニットケアを行う特養となり、新型特養とも言われます。

ユニットケアとは、少人数のグループをユニットという1つの生活単位に分け、1ユニットに対して専用の居住空間と専用の職員を配置する制度で、ユニット型を導入している特養がユニット型特養です。

 

ポイント!

ポイント

ユニット型特養は、普通の特養よりも生活規模を小さくし、関わる職員の人数を限らせることで家庭的な雰囲気を作り出し、よりきめ細やかな介護が展開できることが特徴です。

 

プライバシーが守られる

大部屋で展開される特養と比べるとユニット型特養は、プライバシーが守られることも特徴で、感染症の蔓延を防ぐことや、認知症高齢者の徘徊が減ったというデータもあります。

 

補足説明!

ポイント

ユニット型特養では、レクリエーションなど団体で過ごせる部屋も用意されており、まさに介護施設のいいとこ取りをしていると言えるでしょう。

 

看護師の給料事情

施設によって値段に差があることから一概には言えませんが、ユニット型特養の看護師の給料は、通常の特養よりも1.5~2倍ほど給料が高いところが多いことが特徴です。

給料に差が出る理由としては、「入居者が払う費用がユニット型の方が高い」「個室・少人数単位できめ細やかな看護を展開しなければならない」ということがあります。

 

補足説明!

ポイント

ユニット型特養では、パートを募集しているところが多く、時給1,800円~2,000円と一般的な特養よりも数百円程度高いところが多いです。

 

2.看護師のユニット型特養の役割

医師に相談する看護師

看護師がユニット型特養で働く際の役割には、どのようなものあるのでしょうか。

以下で説明していきます。

 

医療処置・医師に相談をする

ユニット型特養の看護師の業務と特養の看護師の業務は、ほぼ同じであり介護士からの相談を受けたり、経管栄養や与薬などの医療的な処置を行ったり、医師に相談あるいは病院への搬送の業務を行います。

おむつ交換などの日常生活援助に関わる業務を行うことは少なく、嚥下障害のある方の食事介助くらいになります。

 

1ユニットに看護師が1人配置されることは少ない

ユニットケアは、入居者の尊厳を重視したケアの実現のために作られたため、個人のプライバシーを尊重したケアを行うことが重要視されます。

しかし、看護師の人数配置の問題から1ユニットに対して看護師1人が配置されることは少なく、看護師は数ユニットを受け持つか、ナースステーションに待機し全ユニットの相談をまとめて引き受けるところが多いです。

 

ポイント!

ポイント

ユニットは、自分が受け持ちの利用者をしっかりと観察できていることが多く、求められる意見や相談内容が高度であるということも普通の特養ではなくユニット型ならではの特徴となります。

 

3.ユニット型特養へ転職する看護師のメリット

利用者を覚えやすいユニット型特養の看護師

ユニット型特養へ看護師が転職することに、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。

 

利用者を覚えやすい

一般的な特養では、看護師もほぼ全員の利用者の顔と名前、内服している薬などを覚えなくてはならず、かなり大変ですが、ユニット型の場合は自分が担当する利用者のことを覚えれば良いため覚えやすく、ミスも少なくなります。

 

利用者と関われる機会が増える

ユニット型では、医療行為の有無にかかわらず自分の受け持ちユニットは皆覚えることが多いため、医療行為がない利用者とも関わることができます。

私の経験上、様々な利用者と関わることで医療的なことでなくても、その利用者から学べることがたくさんあり、医療行為などがないと、そうでない人とよりも関わりやすいと感じました。

 

4.ユニット型特養へ転職する看護師のデメリット

ユニット型特養へ転職してデメリットを感じる看護師

ユニット型特養へ転職する看護師にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

以下で紹介していきます。

 

介護士に質問される機会が増える

ユニット型になると、介護士の利用者を見る人数が少なくなり、介護士は1人1人の利用者をじっくり見ることができるため、介護士は普段気にならないような些細なことでも気になり、看護師にどんどん質問するようになります。

利用者・勉強のために質問することは良いことですが、何人もの人に質問することで自分の仕事が止まってしまい、さらには「そんな些細なことで質問するの」等と思われてしまい、苛立ってしまう看護師もいるでしょう。

 

部屋への移動が増え体力的に辛い

ユニット型は、個々に部屋が異なるため用事がある利用者全ての部屋に訪室しなければならず、一部屋一部屋を訪室して回ることは結構な体力と時間を消耗するため、普段よりも動くことが多くなり、体力的に辛くなることがデメリットとなるでしょう。

 

補足説明!

ポイント

従来の特養は、「多様な処置が必要な人」「似たようなADLの人」等が一部屋にまとまっている傾向にあるため、一部屋に用事のある利用者が全て入居していれば一部屋に入るだけで用事をすべて終えることができました。

 

プライバシーの配慮が面倒

ユニット型特養は、プライバシーが配慮されていることから、家族も期待して一般的な特養ではなくユニット型の特養へ入所させるため、ユニット型特養では特にプライバシーへの配慮を求められます。

 

注意点!

ポイント

例えば家族が来ている時間に「プライバシーが漏れてしまうような会話を廊下でしてしまう」「部屋の外から大声で利用者を呼ぶ」等をすれば大問題となってしまいます。

 

5.ユニット型特養の看護師求人を見つけるには

ユニット型特養の求人を見つける看護師

ユニット型特養の看護師求人を見つける方法は、どのようなものがあるのでしょうか。

以下で確認していきます。

 

転職エージェントを利用する

ユニット型特養の看護師求人を見つけるには、転職エージェントや転職を斡旋する会社へ相談すると見つけやすいでしょう。

特に転職エージェントは、看護師専用でなくても募集が出ていることが多いため、看護師専用とそうでないものの両方の観点から探してみるとスムーズに見つかる傾向にあります。

 

運営会社のホームページを見る

ユニット型特養を展開する多くの母体が病院や、介護施設をもともと展開している組織であることが多いため、運営会社のホームページなどを見ることで求人情報を見つけられる場合もあります。

 

注意点!

ポイント

ハローワークにも求人はあるようですが、ハローワークの場合は、一般的な特養が多いためピンポイントで探すのは難しいかもしれません。

 

求人を見つける際の注意点

ユニット型特養の中には日勤常勤を積極的に受け入れているところもあるため、「夜勤をやりたい」「夜勤を避けたい」等、自分のライフワークバランスを考慮しながら求人をチェックしておくことが必要です。

 

看護師が全体で何人いるか確認する

看護師が比較的多く配置されている場合は、ユニットごとに看護師を配置することができますが、極端に看護師数が少ないと看護師は全利用者をまとめて診なければならず、ユニット型にせっかく転職したことも無意味になってしまいます。

そのため、看護師の配置人数や看護師の配置の方法は確認しておくと働くイメージしやすいでしょう。

 

まとめ

ユニット型特養は、新型特養とも言われ今後も増えていくことが予測されます。

一般的な特養と異なる良い点が多くある一方で看護師の働き方は、一歩間違えると一般的な特養と同等となってしまう可能性もあります。

ユニット型特養本来の特徴を生かして働けるよう、転職の際には看護師の働き方についてしっかりと情報収集しておくことをお勧めします。

齋藤

【神奈川県/20代後半・資格:看護師】

食べること、スポーツ観戦が好きな看護師。社会勉強と称していろいろなところで働いた経験を綴っています。派遣看護師の経験もあり、派遣では回復期の病棟業務、ディサービス、検診センターで仕事の経験があります。

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