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ラビウサ

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訪問看護師としてキャリアアップする4つの方法

ラビウサ
専門看護師ラビウサ
訪問看護師 キャリアアップ 方法

医療が病院から在宅へシフトしている現在、訪問看護師の必要性は高まるばかりです。

そのため、車の運転ができて看護師免許があれば、転職先に困ることはないといっても過言ではありません。

しかし、せっかくなら訪問看護師としての実力をつけたい、実績を積んでキャリアアップしたい、そう考える看護師の方も多いのではないでしょうか。

ここでは、訪問看護師としてキャリアアップする4つの方法と、キャリアップできる職場の特徴についてご説明します。

1.緩和ケアに強い訪問看護ステーションで働く

訪問介護で緩和ケアを行う看護師

在宅で終末期を過ごす末期がん患者が増え、在宅緩和ケアを実施できる医師も増えてきました。

訪問看護師はその医師と患者とその家族をサポートしながら、看取りの時まで支援する大きな役割を担います。

緩和ケアに携わりながら訪問看護師としてキャリアアップする方法についてご紹介します。

 

末期がんの患者に多く関わるステーションを選ぶ

末期がん患者のケアに携わることで、痛みをはじめとする様々な身体症状、不安や抑うつ・せん妄などの精神症状に適切に対応できるようになります。

末期がん患者を積極的に受け入れている訪問看護ステーションに勤め、全人的苦痛に対するケア力を身に付けることは、訪問看護師としてキャリアアップすることにつながります。

 

非がん患者の終末期ケアを学ぶ

緩和ケアというとがん患者に提供されるケアと考えられがちですが、慢性呼吸不全・心不全などを抱えつつ在宅で過ごす患者に対する「非がんの緩和ケア」を深めることも、訪問看護師としてスキルアップすることになります。

私の知人が携わっている、慢性疾患に苦しむ「非がんの緩和ケア」には、がん患者の終末期ケアとは違う訪問看護師の知恵と葛藤が伝わってきます。

訪問看護師としてスキルアップするには、意思決定支援を含めた非がん患者に対する緩和ケアを身に付けることも大切です。

2.訪問看護における自分の得意領域を見つける

得意分野がありガッツポーズする女性の訪問看護師

訪問看護師は依頼があれば、どんな疾患の患者に対しても支援をすることになります。

しかし、その中でも「私はこの領域のケアに強い」ものを持つことは、ジェネラリスト訪問看護師からスペシャリスト看護師へステップアップすることができます。

以下で、例を挙げて訪問看護師がキャリアアップする方法をご紹介します。
 

(例1)精神科看護に強くなる

精神疾患を専門とする訪問看護に強くなることで、キャリアアップを目指すことができます。

精神疾患に特化することで、診療報酬も得ることができるうえ、コミュニケーション能力やカウンセリング力も身に付きます。

 

(例2)神経難病の患者のケアに強くなる

ALS患者をはじめとする神経難病患者のケアに強くなることも、訪問看護師のキャリアアップにつながります。

ALS患者に付き添う訪問看護師に会った際、そのプロ意識の高さに感動した記憶があります。

神経難病の患者は在宅で過ごすことを望んでいます。そのケアに強い訪問看護師になることは転職にも有利となるでしょう。

 

(例3)小児看護に強くなる

小児疾患に強い訪問看護師になることも、スペシャリストとしてキャリアアップできます。看護領域の中で、小児科に強いことはそれだけで重宝されます

24時間わが子の介護に疲弊する保護者のサポートをしながら、子供の成長を見守り、小児特有の専門知識や看護技術・医療処置を身に付けることもできます。

 

ポイント!

ポイント

病児ケアに強いことは、訪問看護ステーションに所属しなくても、ベビーシッターや病児保育に関わる仕事に就く際のキャリアとなります。

 

3.認定看護師・専門看護師を目指す

専門看護師の勉強をする女性看護師

訪問看護のスペシャリストとして、以下が挙げられます。

  • 訪問看護認定看護師
  • 慢性疾患看護専門看護師
  • 在宅看護専門看護師
  • 地域専門看護師

認定看護師・専門看護師となることで、どうキャリアアップにつながるかご説明します。

 

特に訪問看護認定看護師を目指すことがおすすめ

訪問看護認定看護師としてそのステーションの管理者になることで、スタッフの質の向上や、他の訪問看護ステーションからの相談や指導に関わることができます。

また、自分が提供する訪問看護によって診療報酬につながります。

求められる責任は重くなりますが、実践力を高め自他ともにキャリアアップできる資格として訪問看護認定看護師を目指すことはおすすめです。

 

専門看護師になればさらに活動の場が広がる

慢性疾患看護専門看護師・在宅看護専門看護師・地域看護専門看護師は訪問看護師の実践だけでなく、自施設以外で活動することが認定更新の基準となるため、活動は広範囲になります。

  • 地域で多職種勉強会を立ち上げる
  • 市や県に働きかけ訪問看護師の活動や問題点を訴えかける
  • 講演活動を行う

など、専門看護師として幅広く活動することができます。

もちろん、こうした活動は誰が手伝ってくれるわけではありません。自分が動くこと・活動することで、コンフリクトが起こっても立ち向かう強さは必要です。

しかし専門看護師は大学という強いパイプがあり、研究という名目で活動がサポートしやすい面もあるようです。

将来、自分の地域の訪問看護全体の質をアップしたい、そんな夢や希望がある方にとって専門看護師になることは、確実にキャリアアップにつながります。

 

4.訪問看護ステーションの管理者として開業する

訪問看護ステーションを開業する女性看護師

看護管理者となることはキャリアアップだけではなく、自分がやりたい訪問看護を提供するという自分の看護の実現にもつながります。

訪問看護ステーションの管理者となることのメリットを以下でご紹介します。

 

自分のスタイルを確立できる

私の知人は「いくつかの訪問看護ステーションに勤めたけれど、結局は管理者によって考え方が変わる。だったら、自分がなった方がやりやすい」と思い、訪問看護ステーションを立ち上げたそうです。

少人数がほとんどの訪問看護ステーションでは、管理者が魅力的であることが大切です。

管理者となって人としての魅力も磨いてみることも素敵なチャレンジといえます。
 

社会的立場としてのキャリアアップも可能である

訪問看護ステーションの管理者になることは、起業することでもあります。

今までとは違い、経営的視点で看護ケアを捉えることができるようになります。

看護師として、自分の力で患者を獲得し、スタッフを雇うことは、社会的立場としてのキャリアアップもすることができます。

 

5.訪問看護師がキャリアアップできる職場の特徴

訪問看護ステーションで働く女性看護師二人

最後に、訪問看護師がキャリアアップできる職場の特徴をご紹介します。職場選びの参考にしてみてください。
 

ステーションのビジョンが明確である

訪問看護師としてキャリアアップするためには、ステーションのビジョンが明確であり、それが看護記録や看護計画にきちんと反映されていることが大切です。

私が知っている訪問看護ステーションの中には、「忙しい」だけで日々追われているステーションもあります。

ただ管理者から言われて日々の業務をこなすだけでは、アセスメント力や技術の向上にはつながりません

 

スタッフ教育がしっかりとしている

訪問看護が初めてであっても、教育システムが構築され、相談する先輩がいることは、スキルアップをする上で大切なことです。

経営母体が大きな訪問看護ステーションなどは、研修制度を含めて看護教育に力を入れているところも増えてきました。

訪問看護は初めてでしっかりと学びたいと考えている方は、経営母体が安定している訪問看護ステーションに転職し、訪問看護のノウハウをきちんと教えてもらうことが良いでしょう。

 

研修に参加しやすい環境である

訪問看護のスペシャリストになるには、臨床を積み重ねるだけでなく、研修に参加して最新知識を身に付け、他施設の現状を知ることや他施設との交流を広げることも大切です。

緩和ケアの知識を深める「ELNEC-J」や、日本訪問看護財団などで行っている研修などは数日間で知識を学べ、認定証を発行してもらえる研修です。

訪問看護師としてキャリアアップしたい希望がある場合には、研修に対して管理者や経営母体がどのようなスタンスをとっているか確認することが大切です。

 

学ぶ姿勢を持つ看護師が在籍するため定着率が高い

訪問看護師の定着率が高いステーションも、キャリアアップするには良い職場です。

定着率が高いステーションの理由として、訪問看護が好きで自分のライフワークと考えている看護師が多いということが言えます。

そのような看護師は、患者のケア向上のために自己研鑽を続けています。

訪問看護は、医師の指示や上司命令で働く病院とは違い、自分の看護判断が試されます。

その楽しさも厳しさも共有しあい一緒に成長し続けるには、定着率が良い訪問看護ステーションを選ぶことが大切です。

 

多職種が在籍している

看護師以外の職種との協働ができる訪問看護ステーションも、キャリアアップできる職場の一つです。

看護師は、自分が担える業務の範囲に限りがありません。介護の仕事も、リハビリの仕事も人がいなければ担うことができます。

しかし、違う土台の知識と資格を得た職種のやり方は、同じことを行っていてもやはり違いがあります。

その違いを知識と技術に取り込むには、多職種が在籍している訪問看護ステーションを選び、一緒に働くことです。

 

ポイント!

ポイント

看護師は他職種がいることで、「すべて自分でもできるから」という考えではなく、専門職にコンサルテーションすることができるようになります。

 

まとめ

訪問看護師は、自分の看護力を存分に発揮できる、素敵な仕事です。

その分、看護アセスメント力や実践力が求められますが、自分の頑張りが収入やキャリアアップにもつながります。

訪問看護師の知識と技術を高め、収入アップだけでなくキャリアアップも手に入れてみませんか。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


看護師をして20年以上になります。外来・病棟・検査室・クリニックなど、いろいろな場所での業務を経験しました。
ですが、一時は看護師をやめようと思ったほど、心身共に追い詰められた時期もあります。現在は、看護師も続けつつ、ライターやカウンセラーとしても活動しています。
今までの経験を生かして、いろいろな体験談も書いていこうと思っています。よろしくお願いします。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師・専門看護師・消化器内視鏡技師・心理相談員
年齢 ・40代後半
職務経験 ・がん専門病院・クリニック・総合病院・訪問診療クリニック
診療科経験 ・消化器内科・腹部外科・透析室・内視鏡室 ・相談室
・放射線治療室・整形外科 ・一般内科・カウンセリング室

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カテゴリー:看護師キャリアアップ

(公開日:)(編集日::2018年03月21日)

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