著作者

くるみん

現役看護師

くるみん

( 看護師 ケアマネージャー)

障害者福祉施設で働く看護師の仕事内容とオススメポイント

くるみん
現役看護師くるみん

「障害者福祉施設で働いてみたいけど、どんなところなんだろう?そして、看護師の仕事ってどんなことをするんだろう?」と疑問に思っている人も多いでしょう。仕事の内容が分からず実際働いて見たいけどなかなか就職まで進めない方もいるのではないでしょうか。障害者福祉施設の看護師の仕事はとても魅力的ですし、そこまで難しいことはしませんので、あまり看護師の経験がない方でも専門的な部分を勉強すればできるところです。

そこでここでは、障害者福祉施設での看護師の仕事を教えるとともに、お勧めするメリットを5つご紹介いたします。

【目次】
障害者福祉施設で働く看護師の主な仕事内容8つ
1.支援員が測定したバイタルサインのチェック
2.排便コントロールなど全身状態の管理
3.怪我・褥瘡・乾燥による皮膚トラブルの処置
4.てんかん発作など突然の発作への対処
5.精神科医・内科の往診の介助
6.予防接種や健康診断の介助
7.重度の利用者の外出・旅行の付き添い
8.サービス担当責任者が中心になったケアカンファレンスの参加
障害者福祉施設の看護師が教える職場のオススメポイント5つ
1.健康管理がメインなのでブランクがある看護師でも働ける!
2.病院ではあまり勉強できない専門的な分野で活躍ができる
3.旅行やスポーツ大会など楽しいイベントが盛りだくさん!
4.男性看護師が活躍できる場面が多い
5.他の看護師らと情報共有ができる機会がある
まとめ

障害者福祉施設で働く看護師の主な仕事内容8つ

障害者福祉施設看護師仕事内容

障害者福祉施設では主に支援員が利用者の日常生活のサポートを行います。そのため看護師は支援員と共に協力し合いながら業務を行っていきます。またもちろん、医療的な介入に関しては全て看護師が行っていきます。

それでは、具体的に看護師がどのような仕事を行っているのか詳しく見ていきましょう。
 

1.支援員が測定したバイタルサインのチェック

支援員の人たちが測定したバイタルサインのチェックを行います。施設によっては実施しないところもありますが、測定している場合には確認をし、異常の早期発見をしていきます。

異常があった場合は嘱託医に相談をし、指示を仰ぎながら内服薬の検討や、バイタル測定を定期的に測定していったりしていきます。

 

障害者施設でも高齢化は進んでいる

障害者施設にいる利用者さんたちは私たちのように基本身体は元気ですが最近では、障害者施設は高齢化が進んでおり、50代~60代の利用者さんも増えてきているのが現状です。そのためいろいろと疾患が見つかったりすることあるのです。そうなった場合には嘱託医やご家族と相談をして病院に受診したり検査を進めたりします。
 

「気付いたら手の施しようがなかった」とならないようにする

利用者さんは高齢者と違いまだまだ若いですので病気の進行も早いのが現実です。気づいたら手の施しようがなかったという状態にならないように普段からバイタルサインのチェックはしていくのは基本業務としておくとよいでしょう。
 

感染症に罹ってしまったときには隔離対応を実施

インフルエンザやノロウイルスなど感染症に罹ってしまったときには隔離対応を行うのですが、利用者さんはなかなかじっとしていられませんので、熱があったとしてもフロア内を歩き回りほかの利用者さんにうつってしまい蔓延してしまうこともあります。

安全かつ安楽に過ごしてもらうような環境つくりも支援員と一緒に考えていく必要があります。

 

2.排便コントロールなど全身状態の管理

利用者さんの状態を管理していくことが基本のお仕事になります。いつもの状態と変化がないか、表情や身体を触って体熱感等ないか見ていきます。バイタルサインのチェックのところでも少し触れましたが、普段から利用者さんの状態を見ておくことで異常の早期発見につながります。正常を知らずして異常は気づけないので毎日欠かさず見ておくことが重要です。
 

腹部チェックは聴診、触診をしっかり行なう

利用者さんは抗てんかん薬であったり精神薬などを大量に内服している人は便秘になりやすかったりしますので下剤を服用している人が多いので排便コントロールも大切です。腹部チェックは聴診、触診をしっかり行ないましょう。以外に便秘からの腸閉塞で救急搬送される利用者さんも少なくありません。

 

3.怪我・褥瘡・乾燥による皮膚トラブルの処置

利用者さん同士でトラブルを起こしてしまうことがとても多いのが障害者施設での難点です。支援員ももちろん観察、対応はしていますが、それ以上にトラブルがエスカレートしてしまうこともあります。

そういったときに怪我をしてしまうので、処置を行います。擦り傷であったり打撲であったりしますので、それに応じた対応をしていきます。また、時に褥瘡や裂傷になって縫ってしまった傷の処置なども行うことがあります。
 

人数が多い場合は支援員と連携を取り重症者のみ看護師が行なう

冬場になると、乾燥により皮膚を搔きむしってしまい全身掻き傷だらけになってしまう利用者さんも多いです。皮膚トラブル保護のために保湿剤を塗布したりすること実施していきます。人数が多い場合は支援員と連携を取り重症者のみ看護師が行なう場合もあります。

 

4.てんかん発作など突然の発作への対処

障害者福祉施設の利用者さんで結構多いのが、てんかん発作など突然の発作が起こってしまうことです。すぐにおさまる発作であれば、様子観察でもよいのですが、普段から発作が多い利用者さんの場合ですと臨時薬(座薬など)がありますので、そちらを使用したりします。
 

発作に異常があれば救急搬送の手配をする

大発作が何分も続いてしまったり、いつもと明らかに違う発作であったり、意識が戻らないなどがあった場合に救急搬送の手配をしたりします。

このような発作の状況を記録に残し、往診時に医師に報告して内服薬の調整を行ったりします。

 

次回の受診までに起こったことなどを経過報告書として作成

利用者さんによっては小さい時から病院を受診していたため、入居されてもそのままその病院に受診する人も少なくありません。そのような利用者さんは外部に受診をした際、内服薬の調整を行ったりしますので、こちらで次回の受診までに起こったことなどを経過報告書として作成し持参していきます。
 

5.精神科医・内科の往診の介助

施設にもよりますが、精神科医の往診が月に2回ほど、内科の往診が週に1~2回ほどあります。看護師は医師の診察の介助を行います。普段の生活状況などは支援員が話しますが、医療的な部分については看護師が話します。
 

時には血中濃度採血が指示されることもある

時には抗けいれん薬などを服用している人に血中濃度がどのくらいなのか測定するために採血の指示がありますので実施します。また、内服薬の変更なども場合によってはあるため記録に残していきます。

 

処方箋内容の確認を行う

診察前にカルテを準備したり、診療の際のカルテ出し、処方箋内容の確認などを行い、最終的には処方箋を薬局にFAXしたりします。そして、届き次第服薬のセットを行い服薬してもらうといった流れになります。
 

病院とは異なり基本は往診の時に状態を報告する

施設ですので、病院と違うのが、普段から医師がいませんし、基本は往診の時に状態を報告するのですが、もし万が一往診以外の時に何かあった場合に関しては、医師に電話をかけ、指示をもらうこともあります。

 

6.予防接種や健康診断の介助

事前の準備として、問診票などは支援員がご家族と連絡を取り集めてくれるので、集まった問診票をチェックするのは看護師が行います。

また、接種当日の熱を測定する支援員が行いますので、体温を確認して記入していきます。

 

予防接種の注射を実施するのは看護師

物品の準備をしたりして医師の診察を実施した後、予防接種の注射を実施するのは看護師が行います。施設によっては医師が行うところもありますのでそのような場合は介助を行います。

 

注射を実施する際は利用者を何人かでおさえこむこともある

実施する際は利用者さんによっては何人かで押さえないと動いて危ない方もいるので押さえることもあります。接種後の観察も重要でなにか異常が出た際はすぐに医師に相談をします。必要であれば受診の手配を行うこともあります。

 

健康診断の結果は往診医に報告

健康診断の介助も看護師が実施します。年に1回採血やレントゲン、心電図を実施しますので利用者さんを誘導や、介助をおこないます。健康診断終了後は結果が送られてきますので、往診医に報告し内服薬の調整や外部受診などを行います。
 

7.重度の利用者の外出・旅行の付き添い

障害者福祉施設では、外部へのお出かけや旅行など支援員と一緒に行きます。重度の利用者さんやてんかん発作などを起こしやすい方を連れていく時は看護師が同行することが多いです。
 

栄養剤の注入や服薬管理以外は一緒に楽しむことができる

経管栄養を使用している人は栄養剤の注入を行ったり服薬介助を行ったりします。それ以外は利用者さんと一緒に楽しんでお買い物をしたり、食事をしたりすることができます。
 

旅行から帰ってきた後の体調管理も重要

旅行に行くときにはお泊りになりますので、入浴介助や食事介助、急な体調変化に対する対応をおこないます。旅行後の体調管理も行っていきます。
 

8.サービス担当責任者が中心になったケアカンファレンスの参加

1人1人にケアプランがありますので、半月に1回ケアカンファレンスを実施します。サービス担当責任者が中心になって看護師、支援員、栄養士、リハビリなど他職種が集まり話し合います。

基本は自立支援に向けて考えていきますので支援員のかかわる部分が多いですが、医療面、栄養面、身体面など細かい部分は専門職が力を発揮します。
 

カンファレンスで決めプランは家族に同意をもらう

カンファレンスで決めたプランを、居室担当者がご家族に説明をして同意をしていただけたらサインをもらいます。もちろん途中でケアプラン通りにいかない場合は修正をかけたりしますが、基本は半年ごとに評価をしていきます。支援員がケアプランを考えるときに事前に看護師に相談が来ることもありますので相談にのってあげましょう。
 

家族が医療の部分で質問があった場合には看護師が対応

ご家族が医療の部分で質問があった場合は質問に答えたり、疾患について一緒に考えていったりしていきます。障害者を持つ親はとても熱心ですので、よく話す機会を持つことが大切です。

信頼関係を築くことで何でも話してくれるようになりますし、長期入居の利用者さんが多いですのでできるだけかかわりを持つようにしていきましょう。

 

障害者福祉施設の看護師が教える職場のオススメポイント5つ

障害者福祉施設看護師オススメポイント

病院のように処置や服薬管理などだけではなく、こういったイベントスタッフとして参加したりすることも多いので、医療だけではない楽しさを感じられるのが障害者福祉施設の良さでもあります。

それでは、障害者福祉施設で働きたいと思っている方、興味を持っている方に就職することをおすすめするポイントを5つご紹介します。

 

1.健康管理がメインなのでブランクがある看護師でも働ける!

基本的に看護師の仕事は、健康管理がメインになっています。未経験の方は少し厳しいですが、ブランクがある看護師さんは感覚を取り戻せれば働くことができます。
 

てんかん・自閉症・ダウン症・脳性麻痺については学んでおこう

基本的にバイタルサイン測定、採血、傷の処置、吸引、経管栄養の対応などができれば何とかなります。疾患についてはてんかんになったときの対応やてんかんの種類などの勉強、自閉症やダウン症、脳性麻痺などを理解しておくとよいです。
 

基本的に利用者さんは入れ替わらない

勉強も就職してからで間に合いますし、基本的に利用者さんが入れ替わりませんので長い期間ゆっくり関わることができます。
最近では、障害者の高齢化も進んでいます。

 

2.病院ではあまり勉強できない専門的な分野で活躍ができる

病院でもダウン症の人や発達障害の人なども入院はしてくると思いますが、ここまでたくさん、それも毎日かかわることはこういった施設で勤務しないと経験はできないことです。

かなり専門的な分野ですのでやりがいがあります。また、一度障害者福祉施設で働くと、作業所や、福祉園など施設以外のところでも活躍ができます。
 

3.旅行やスポーツ大会など楽しいイベントが盛りだくさん!

先ほども仕事内容について触れましたが、外出や旅行などに同行できますし、ほかの施設が一同に集まってスポーツ大会であったり、障害者のつどいであったり、福祉園のお祭りなどにも参加することができます。

もちろん引率ですので、健康管理や怪我などしないように観察したりしなくては行けませんが、一緒にご飯を食べたり、楽しんだりすることはできますので看護業務からは少し離れた仕事ができます。
 

アットホームな感覚で楽しく仕事ができる

病院では絶対にない業務ですので、アットホームな感覚で楽しく仕事ができるでしょう。ただし、旅費や食事代については、施設にもよりますが自腹で払わなくてはいけない可能性もあるので確認はしておいた方がよさそうです。

 

4.男性看護師が活躍できる場面が多い

障害者福祉施設では、利用者の半数以上が男性です。基本は同性介助になりますので、男性看護師はとても活躍できます。例えば、利用者さん同士のトラブルなどがあった際は、支援員も間に入りますが、男性看護師ですと一緒に止めに入ったりすることもできます。

利用者さんは本気でぶつかってきますので、本当に力が強いです。女性ではとても制止させることはできません。
 

仕事の場でもイベントでも活躍が期待される!

ほかに移乗介助や排泄介助、食事介助も同性介助になるのでそこでも活躍することができます。また、仕事内容が看護業務だけではなくスポーツ大会に参加したりマラソン大会に参加したりと体を動かすイベントにも参加するので、一緒に参加してもよいかもしれません。
 

5.他の看護師らと情報共有ができる機会がある

障害者福祉施設が少ないため、ほかの施設の看護職員や職員さんとの情報共有の場がありません。しかし、施設部会などが定期的に開催されていますので、そこで情報収集ができるのでほかの施設で行なっており、良いところは施設に持ち帰り実際自分の施設でも実施することができるのか検討してもよいと思います。

逆に、自分の施設で行なっていることを伝えたり、施設見学などを行ったり受けたりしていきます。

 

まとめ

障害者福祉施設まとめ

障害者福祉施設では看護師も看護業務だけではなく、利用者さんと一緒に楽しめることもたくさんあります。もちろん専門的な勉強もできますし、訴えがなかなかできない利用者さんに対して早期発見・早期対応をしていかなくてはいけない難しさはありますが、とてもやりがいはあります。

実際興味はあったがどんな感じなのかなと思っていた人は一歩足を踏み入れてほしいです。私も毎日楽しく働いていますよ。あなたもぜひ一緒に楽しくお仕事しませんか。

 

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


看護師求人サイト口コミ

1位  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【お祝い金最大12万円】
 →看護のお仕事口コミへ
2位   ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
 →マイナビ看護師の口コミへ
3位   ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
 →ナース人材バンク口コミへ
4位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
 →ナースフル口コミへ
5位   ‣MCナースネット
 【全国対応】【派遣・単発】
 →MCナースネット口コミへ

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

<最新情報をお届けします>

みなさん、はじめまして。
元々体育の先生を目指して高校まで頑張っていたのですが、ボランティアを通して人を助ける仕事に就きたいと思い、看護師になりました。これまで病院では救命病棟から外来まで、そして今は特別養護老人ホームと障害者施設で働いている(シングル)ママさんナースです。
介護支援専門員の資格も持っています。いろいろなジャンルを見てきたのと、現在管理職として働いていること、そして子供がいても無理なく働けるノウハウをみなさんにも教えていけたらと思います。看護師という仕事はとても幅広く働けます。
自分にあった「看護師としての働きかた」を見つけられるようにアドバイスしていけたらと思っております。どうぞ、よろしくお願い致します。


カテゴリー:障害者施設


関連記事

→ 看護師ブログ一覧へ → 看護師ライター一覧へ


この記事を書いた人:くるみん
(公開日:)(編集日::2017年07月26日)

運営:「看護師転職ジョブ」当掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。