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くるみん

現役看護師

くるみん

( 看護師 ケアマネジャー)

発達障害・ADHD(注意欠陥多動障害)を持つ看護師が無理なく働くポイント

くるみん
現役看護師くるみん
発達障害を持つ看護師

今、大人のADHD(注意欠陥多動障害)が増えてきているとテレビやネットなどで言われています。実際は増えているのではなく、大人になって気づくことが多いのです。

発達障害の中には、自閉症であったり、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などさまざまなものがあります。ここでは、このような発達障害と診断された方でも無理なく看護師として働けるようになるためのポイントを紹介したいと思います。

発達障害を持つ看護師との上手な関わり方など是非とも参考にしてみてください。

1. 発達障害とは

発達障害とは

発達障害と聞いても具体的なことまではあまり分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?まずは、代表的な発達障害を3つと、それらの具体的な特徴をご紹介します。

 

ADHD(注意欠陥多動障害)

不注意な過ちをする(注意欠陥)、落ち着きがなく体を必要以上に動かしたり、慌てているような行動(多動性)、衝動的な行動が目立つ(行動障害)ものを言います。

これら3つが症状として出ている人やすべてではないがいくつか混合しているものがあります。仕事でも行動が落ち着かないような動きをしたり、ニアミスをしたり、突発的な行動は発言をしたりします。

 

自閉症

無表情のことが多い、言葉の遅れや他人の言葉を繰り返し言う(反響言語)、メリハリのない(抑揚のない)話し方などがあります。

また、こだわりが強く、自身の決めた生活パターンを崩されると不穏になったり、慌ててしまったりすることがあります。そのため、イレギュラーなことがおこると仕事ができなくなってしまうことが多いです。

 

アスペルガー症候群

相互的な社会関係とコミュニケーションを持ちにくい、関心と活動が限局し常同的であることです。この特徴はいずれも自閉症の共通するところから、自閉症の1つと考えられます。

知的障害を伴わなず言葉を使うことができるものがアスペルガー症候群といわれております。日常生活へは、決まった手順やスケジュールを守ります。

また、興味を持ったものについては熱中し、極めて詳しい知識を持っていたり技能を発揮したりします。

 

2. 発達障害を持つ看護師が仕事をする上での問題点

仕事をする上での問題点

では、実際仕事をしていく中で問題となるところはどういうところかを教えたいと思います。

 

物事に集中できない、ほかの業務が気になってしまう

特にADHDの人は注意力がなく、さらに、周りの物音やほかの看護師の行動が気になってしまうことで、やっている仕事を中途半端にしてしまうことがあります。最後までやり遂げられないことで注意を受けることがあります。

 

3つ以上のお願いを聞くことが出来ない

この障害を持っている人たちは「決められたものを決められたとおりにやる。」というのが基本です。ですので、1つのことを完璧に行うので、あれもこれもお願いしてしまうとパンクしてしまいます。せいぜい2つまで、そして1つを終えたら次のお願いをするように伝えましょう。

 

イレギュラーな事柄が苦手

例えば患者が急変したとき、自分の頭の中のスケジュースにはない事柄ですよね?そういうことが入ったりするとパニックになってしまいます。

ひどいと、患者のナースコールが鳴り、対応するという行為もイレギュラーな行為ですので、次の行動が遅れてしまったり分からなくなってしまいます。

 

興味がないことは覚えてくれない

看護業務の中でも覚えてほしい事柄はたくさんあると思います。しかし、発達障害を持つ人の場合、本人たちの中で興味を持てない事は何度言っても覚えてくれません。

言ったときは分かってくれるのですが、数日経つとまた、同じミスをすることがあります。「この前言ったよね?」と聞くと「はい。」と答えてはくれますが、発達障害を持つ人たちにとっては「今日のことは今日のこと」「この前のことはこの前のこと」となり、つなげられることができにくいのです。

 

コミュニケーションが苦手

自閉症の人は特にコミュニケーションが苦手です。なぜなら、相手の話を聞いたりすることだけではなく、自分の話をするのもあまり得意ではないのでなかなか会話が成立しません。

また、この時に言わなくてもいいようなことをいう(いわゆる空気が読めない)人が多いです。表情がなかったり、逆にずっと笑っていたりすることもあります。

 

仕事が遅い

1つのことを完璧にすることが多いので、仕事はきっちりやりますが時間がかかります。それがいくつかあると残業は当たり前、そしてマイペースなので、遅番や夜勤者が来ても電子カルテを独占、またはナースステーションに入り浸るなんてこともしばしば・・・。

これでは、仕事の邪魔になってしまうのですが、本人は気づかないことが多いです。

 

3. 発達障害を乗り切って看護師の仕事をするためには

仕事をするためには

問題をどうやったら解決できるのか?どうやって看護師として働いていけばいいのでしょうか?本人だけではなく、上司や同僚の立場からも少しアドバイスをしたいと思います。

 

1日の行動計画通りに仕事をする。

発達障害を持つ方のいい所は「時間を厳守するところ」です。1秒でも遅れてしまったりすると情緒が乱れることが多いのです。この長所を上手く生かしてみましょう。

看護師の仕事でも「何時に何をする」とルーティン化されている業務もあるかと思います。そういった仕事をしていくのがいいでしょう。

 

行動計画以外の仕事を入れない

ここで大切なのは「行動計画以外の仕事を極力入れない。」ことです。前項でも言いましたが、イレギュラーなことはとても苦手とします。このイレギュラーの仕事のせいでできるものもできなくなってしまいます。

まずは1日の行動計画通りに仕事をしてもらって、そこからなにか新しいことを1つできるか判断をし、実施してもらうようにしましょう。そこで覚えてその方の行動計画の1つとして新たに入れられたら進歩ですよね。そうやって焦らず新しいものを入れていくことが大切です。

 

何に興味があるのか確認をする

発達障害を持つ人は患者の名前を一度聞いたら覚えてしまうとか、処置のやり方を一度見たら覚えてしまうなど、興味を持ったものは極端にずば抜けた能力を発揮する方が多いので、他の人が気づかないような細かいことも気づくことが出来ます。

一緒に働いていて、楽しく仕事しているようなものがあったらその仕事を集中的にやってもらうのもいいでしょう。

 

できたらとにかく褒める

これは、上司や同僚のことですが、子供でも普通の大人でも褒められたらうれしいですよね。このような方は人から褒められると極端に喜びます。そして、そのことがプラスの方向につながりやすいのです。

どんな些細なことでもいいです。何かできたら褒め、何かをしてもらえたら感謝の言葉を伝えてみましょう。それが自信に繋がり、出来ることが少しずつ増えていくかもしれません。

 

なにかあったら必ず報告をする

報告・連絡・相談は普段どの看護師にも言えることで大切なことなのですが、発達障害を持っている方は特に人一倍実施するようにしましょう。

コミュニケーションをとるのは少し難しいと感じるかもしれませんが、「人と話す」という苦手意識を少しずつ克服していくという意味もありますのでぜひ実践しましょう。

 

報告を受ける側は目を合わせ真剣に聞いてあげることが大切

そして、その報告を受ける側がしなければいけないことは「真剣に聞く」ということです。コミュニケーションが元々苦手なのに、目も合わせてもらえなかったらもっと萎縮してしまいます。話はあまり上手ではないかもしれませんが、本人は一生懸命話をしているのです。

自信を持ってもらう事が大事ですので、相手を優しく受け止めてあげるような気持ちで聞いてあげましょう。

 

発達障害を認める、理解する

自身の発達障害を認め、受け入れることがなによりも大切です。

隠したい気持ちもよくわかりますが、それを隠してしまうと「できない」「何度言っても分からない」と思われてしまう恐れがあります。ですから、勇気をもって自分のことを話してみましょう。

 

思い切って転職する

もし、今の職場が自分のことを理解してもらえないのであれば、思い切って転職するのも一つの方法です。

無理して発達障害に理解のない職場で働くより、新しい職場で自分のできる内容の仕事に就くことが出来れば、今まで発揮できなかったことが発揮できるようになるかもしれません。

丁寧で親切、親身になってくれるお勧めの転職会社は以下です。

登録したら連絡が入りますので、現状と条件を伝えてみてください。

また、その際に自分はどのレベルだったら働けるのか判断しましょう。例えば、「病院のようにイレギュラーなことがあるより、ある程度1日の流れが決まったような場所(ディサービスや訪問系など)を選択する。」といった感じです。

 

ポイント!

ポイント

転職する前にどのような仕事内容なのかは転職サイトで載せているところが多いので参考にしてみると良いでしょう。

 

まとめ

発達障害の方が看護師として仕事をしていくために一番大切なのは、周りが「発達障害だから仕事ができない」というレッテルを貼るのではなく、「ここは人一倍できる」「時間通りに動いてくれる」など、プラスの部分を見ていくことが大切です。

そして発達障害と診断された本人も、出来ること、出来ないことを少しずつ上司や同僚に伝えていく努力をすること。また、出来ないと決めつけずに出来ることを少しずつ増やしていくことも大切です。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


元々体育の先生を目指して高校まで頑張っていたのですが、ボランティアを通して人を助ける仕事に就きたいと思い、看護師になりました。これまで病院では救命病棟から外来まで、そして今は特別養護老人ホームと障害者施設で働いている(シングル)ママさんナースです。
介護支援専門員の資格も持っています。いろいろなジャンルを見てきたのと、現在管理職として働いていること、そして子供がいても無理なく働けるノウハウをみなさんにも教えていけたらと思います。看護師という仕事はとても幅広く働けます。
自分にあった「看護師としての働きかた」を見つけられるようにアドバイスしていけたらと思っております。どうぞ、よろしくお願い致します。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師 ・介護支援専門員 ・たんの吸引研修指導看護師
出身/年齢 ・東京都/30代後半
職務経験 ・総合病院(病棟・外来勤務) ・クリニック ・特別養護老人ホーム ・障害者福祉施設
診療科経験 ICU(集中治療室)・外科 ・形成外科 ・泌尿器科 ・小児科 ・内科 ・皮膚科 ・脳外科

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カテゴリー:看護師の実情

(公開日:)(編集日::2018年02月15日)

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