著作者

村上 生(なる)

正看護師

村上 生(なる)

( 看護師 オランダ在中)

海外看護師になるには?資格取得はどうすれば良いの

村上 生(なる)

近年、海外看護師を目指す方は増えており、私自信も海外(オランダ在住)で看護師として働くことを目指しています。

多くの情報がインターネットやブログに掲載されており、情報が錯乱し、正しい道に進むことも時に難しいと思います。

ここで、海外看護師を目指すためにどうすれば良いのかを改めて考えるきっかけになればと思い、執筆しました。

今回は海外看護師を目指している方に心構えとして知っておきたい情報を記載しております。一度、立ち止まって本当に必要なのか、看護師としてどのように進むべきか、考えていきましょう。

1.海外で看護師になるには?必要な準備

海外で看護師になるには?必要な準備

海外の看護師になるために、一般的に必要な準備をお伝えしていきます。

もちろん、看護師として働く国によって違いがあるので注意が必要です。

 

(1)自分の興味のある国をピックアップする

初めにどの国で看護師として仕事を行いたいのか考えていきましょう。どの国であれ、海外看護師として働くことは容易なことではありません。

海外で看護師として働いた場合に、様々な壁にぶつかってしまった時に思い浮かべるのは、きっと「何故この国にいるのだろうか?」と、悩みます

そのため、常に自分で「なぜその国で働くのか」という思いや考えは大切だといえます。

 

(2)言葉・言語の問題を解決する

英語圏では英語が話せることが必須になるように、海外看護師として働きたい場所で、「その国の言語は必須」となります。
(一部、海外で日本人の専用の病院の場合は不要になるケースがあります。)

資格取得要項を確認しても、働く場合でも、言語の障壁が高いといえます。

そのため、海外看護師として働きたい場合、

  • その国の言語の試験の有無
  • 試験があるならどのような言語試験かの確認
  • その国の言葉が話せること、書けること

などは必須になるので、まずは調べておきましょう。

 

補足説明!

ポイント

海外看護師として、働く国によって言語の試験の有無や内容が異なるため、確認しておきましょう。

 

(3)就労ビザの問題を解決する

自分の興味のある国だけでは、簡単にはいかないのが海外看護師の道です。

次にぶつかる壁としては、就労ビザ問題です。

学生ビザとして留学することはどこの国でも可能でが、看護師として働くとなれば就労ビザの問題も大きく変わってくることがポイントです。

 

学生で海外の看護師資格を取っても働けない現状

看護師として働きたい国で学生ビザとして来て看護師免許も取れることになったとしても、労働ビザがないと働けず、日本へ帰国しなければならないということも起こりうる現状です。

必ず、海外看護師になるためにはビザ問題をしっかりと把握してどのようなプロセスなら可能なのかを下調べをする必要があります。

 

注意点!

ポイント

就労ビザが取得できる条件は、国によってさまざまであり複雑になっています。

 

留学する看護師の方へ

就労ビザのことも確認し、まずは留学を希望される看護師の方は、

などを参考にしてみて下さい。

実際に留学を体験した看護師が執筆しています。

 

(4)海外の看護師として何をしたいのかを考える

何のために海外看護師になったのかを考えてほしいと思います。

ただ、海外だけでの憧れで看護師になるということも良いと思いますが、自分にとって、

  • どの分野で働きたいのか
  • どのような看護師になりたいのか

などを考えることは、海外で働くことにおいても大前提です。

なぜならば、看護師としての役割や仕事内容、環境、考え方などは、国によってはっきりと違いを感じられます。

そのため、日本で看護師としてキャリアを積むよりも難しくなり、レベルアップするのも困難になるからです。

 

補足説明!

ポイント

個別のポイントを考えずに、ただ海外で働くような形であれば、日本で働いていたときよりもレベルダウンする可能性があります。注意しましょう。

 

 

【体験談】私がオランダの看護師を選んだ理由

正看護師 村上 生
私は現在、オランダで看護師になることを目指しています。

ただ、たくさん複雑な道のりや壁が待っているのは間違いなく、覚悟はしています。

オランダで看護師を目指すきっかけとなったものは在宅看護に強く、また合法での安楽死のある国であるため、緩和ケアを勉強している私にはとても興味のある国だったからです。

また、英語圏でない国での海外看護師は本当に難しいのは事実です。

しかし、海外看護師になれなくても自分が思うような看護を目指せるのであれば、それで良いと考えて決めたのでどんな道でもやってみたら良いと私は思います。

 

2.海外看護師の資格を取得するには

海外看護師の資格を取得するには

海外看護師の資格を取得するには、取得方法を個別に確認する必要があります。

ほとんどの国が、看護師として働くためには書類審査から始まり、言語の審査、各国のインターナショナル版看護師国家試験を受ける必要があります。

また、看護師として単位が不足していれば、学校に通い単位も取らなければなりません。

【ご注意点】
以下で、各エリアの情報をまとめていますが、参照元は、

よりデータを合わせており、現時点で古いデータとなります。参考程度に確認いただいて、詳しくは詳細のホームページや当サイトのページより確認してください。(詳細ホームページは2018年現在のものです。)

 

(1)アジア地域の海外看護師の資格情報

韓国
  • 申請先:Ministry of Health and Welfare
  • 外国人看護師の年間雇用数:19人
  • 審査:
    保健大臣が認可している海外の学校を卒業している場合は、国家試験の受験による審査
    それ以外の学校卒業者は、まず受験資格の審査がある
  • 語学力審査:不明
  • 資格試験の有無:有り、国家試験
  • 就労への障壁:
    ・韓国語
    ・韓国では看護師数が足りている
  • 詳細:韓国看護師協会
インドネシア
  • 外国人看護師の年間雇用数:70人
  • 就労への障壁:低賃金
シンガポール
  • 申請先:Singapore Nursing Board
  • 外国人看護師の年間雇用数:1,268人(2014年)
  • 審査:個人ベースでの書類審査
    (申請前に、就労先の内定があることが必須)
  • 語学力審査:不明
  • 資格試験の有無:有り
  • 詳細:Singapore Nursing Boar
タイ
台湾
  • 申請先:不明
  • 外国人看護師の年間雇用数:81人(2012年)
  • 審査:不明
  • 語学力:不明
  • 資格試験の有無:有り、国家試験
  • 就労への障壁:
    ・就労許可
    ・国家試験
  • 詳細:台湾護理学会
フィリピン
  • 申請先:不明
  • 外国人看護師の年間雇用数:16,774名(2011年)
  • 審査:不明
  • 語学力:不明
  • 資格試験の有無:不明
  • 就労への障壁:
    ・互恵主義における課題
    ・その他の送り出し国との競合
    ・教育制度の違い、資格要件の認証がない
  • 詳細:Republic Act No. 9173
香港
  • 申請先:Nursing Council of Hong Kong
  • 外国人看護師の年間雇用数:不明
  • 審査:不明
  • 語学力:不明
    (広東語を話せることが必須)
  • 資格試験の有無:免許登録試験
  • 就労への障壁:広東語
  • 詳細:The Nursing Counil of Hong Kong 

(上記の情報は2018年3月時点にまとめた情報です。詳しくは詳細のページで確認を行ってください。)

 

(2)北米・オセアニアの海外看護師の資格情報

米国
(アメリカ)
  • 申請先:各州のNursing Board
  • 外国人看護師の年間雇用数:9,722人(2011年)
  • 審査:各州による
    多くの州でCGFNSによるCertification Programの認定証がNCLEX-RNの受験要件となる
  • 語学力審査:有り
  • 資格試験の有無:NCLEX-RN
  • 就労への障壁:
    ・ビザの数の制限
    ・言語(英語)
    ・看護師免許試験の合格能力(合格率34%)
  • 詳細:NCSBN
  • 当サイトの記事:「アメリカで看護師として働くためには?資格取得方法とポイント5つ
カナダ
オーストラリア
ニュージーランド

(上記の情報は2018年3月時点にまとめた情報です。詳しくは詳細のページで確認を行ってください。)

 

(3)欧州地域の海外看護師の資格情報

アイスランド
  • 申請先:Ministry of Health and Social Security
  • 外国人看護師の年間雇用数:人(年)
  • 審査:個人ベースで必要書類の提出
    (看護教育プログラムの詳細の提出が必要)
  • 語学力:看護師免許取得前にアイスランド語を習得することが必要
  • 資格試験の有無:不明
  • 就労への障壁:教育と言語(アイスランド語)
  • 詳細:The Icelandi Nurses’ Association
アイルランド
  • 申請先:An Board Altranais
  • 外国人看護師の年間雇用数:537人(2014年)
  • 審査:個人ベースでの審査
  • 語学力審査:有(英語が第一言語でない国の出身者は有り)
  • 資格試験の有無:不明
  • 就労への障壁:
    ・長い勤務時間(39 時間/週)
    ・不十分な労働条件
    ・看護人員不足
  • 詳細:NMBI – Nursing and Midwifery Board of Ireland
イギリス
(英国)
  • 申請先:Nursing and Midwifery Council
  • 外国人看護師の年間雇用数:2,500人(2010年)
  • 審査:個人ベースでの審査
  • 語学力審査:有(書類審査の際に語学力試験の結果を提出)
  • 資格試験の有無:無し
  • 就労への障壁:
    ・外国人技術労働者のビザ取得の強化
    ・ビザ申請前に Job Offerが必要
  • 詳細:Nursing and Midwifery Council
スウェーデン
  • 申請先:National Board of Health and Welfare
  • 外国人看護師の年間雇用数:243人(2009年)
  • 審査:
    EU及びスイスに申請
    個人ベースでの審査
    登録プログラムの受講が必須
  • 語学力審査:登録プログラムで講義と試験
  • 資格試験の有無:不明
  • 就労への障壁:言語(スウェーデン語)
  • 詳細:National Board of Health and Welfare
デンマーク
  • 申請先:National Board of Health
  • 外国人看護師の年間雇用数:約50人(2011年)
  • 語学力審査: 個々の申請を
    1)デンマークの看護学校での補講が必要
    2)一時登録が可能か審査
  • 語学力:不明
  • 資格試験の有無:無し
  • 就労への障壁:
    ・言語(デンマーク語)
    ・職場での言語に関する評価
  • 詳細:Danish Nurses Organisation
ドイツ
  • 申請先:Deutscher Pflegeverband
  • 外国人看護師の年間雇用数:25,500人(年)
  • 審査:個人ベース での審査
  • 語学力審査:有り
  • 資格試験の有無:ドイツと同等以上の教 育を受けたことを証明できない場合は、有り
  • 就労への障壁:言語(ドイツ語)
  • 詳細:Deutscher Pflegeverband
ノルウェイ
  • 申請先:Norway Registration Authority for Health Perssonnel
  • 外国人看護師の年間雇用数:不明
  • 審査:個人ベース での審査
  • 語学力審査:不明
  • 資格試験の有無:不明
  • 就労への障壁:不明
  • 詳細:Authorisation and License for Health Personnel
フィンランド
  • 申請先:National Supervisory Authority for Welfare and Health
  • 外国人看護師の年間雇用数:不明
  • 審査:個人ベース での審査
  • 語学力審査:フィンランド語の 語学証明書の提示が必須
  • 資格試験の有無:無し
  • 就労への障壁:
    ・言語(フィンランド語)
    ・気候
    ・看護師の賃金レベル
    ・文化の違い
  • 詳細:National Supervisory Authority for Welfare and Health
フランス
  • 申請先:不明
  • 外国人看護師の年間雇用数:不明
  • 審査:個人ベースで の審査
    (看護学校の選 抜試験に合格し、フランスの看護教育を受ける)
    (1年目、2年目の課程を免除されることあり)
  • 語学力審査:有(言語習熟度試験)
  • 資格試験の有無:不明
  • 就労への障壁:不明
  • 詳細:SIDIEF

(上記の情報は2018年3月時点にまとめた情報です。詳しくは詳細のページで確認を行ってください。)

 

その他

当サイトに執筆いただいている看護師の方で、ボリビアで働いた経験がある方に以下の記事を執筆いただいています。上記で紹介できませんでしたが、興味がある方は参考にしてください。

 

日本の看護師資格が活かせる国もある

日本の看護師資格がそのまま利用できる国もあり、シンガポールやタイなどは日本の看護師免許をそのまま活かすことができます。

もちろん、全ての国が同じような制度があるわけではありません。

 

日本の看護師資格が活かせるが落とし穴もある

しかし、日本の看護師資格を活かせる半面、落とし穴もあります。

例えば、

  • 雇用先が長い経験年数を持った看護師を求めている場合が多いこと
    (シンガポールの日系病院の看護師募集要項は看護師経験10~15年以上など)
  • 母国語の言語が必要であること

などが挙げられます。

また、働けるだけで雇用されるとは限らないため、なぜその国の看護師として働きたいかなど面接でも確認されます。

 

私が暮らしている「オランダ」の場合

正看護師 村上 生
私は現在オランダで暮らしていますが、オランダでの看護師プロセスについて説明していきます。

まず、初めに書類審査の前にオランダ語のテストを受けなければなりません。

オランダ語のレベルにはA1〜B2まであります。

A1レベルは小学生レベルで、B2はネイティブで話せるレベルになります。

看護師の申請をするには、レベルはB2まで要求されています。(個人差はありますが、1年半ぐらいで取得可能です)

B2が取得できたら、次に書類審査を行う手続きができます。

必要な単位を満たしているか確認され(満たしていない場合は各自で取得)、問題なければ、次に筆記テストの案内があり、それに合格すれば最後には実技試験があります。

 

このように、自分が看護師として働きたい国で働くための条件やプロセスをまとめておきましょう。

 

3.まとめ

海外看護師になる前に必ず、どのくらい費用がかかり、どのくらいの時間を要するのかを見極めていきましょう。

そうすることで必ず、良い道へと繋がると思います。

海外看護師になることに覚悟を決めてやっていけば、必ずなるものにはなれると思いますので一緒に頑張りましょう。

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。


学病院の脳神経外科・脳卒中ケアユニット、民間病院で看護師として5年経験してきました。現在は、オランダに住みながらがんの患者さんのためのカウンセリングをオンラインでしています。今までの経験を活かして、海外情報も含め、ライターとして発信していきたいと思います。

看護師としての経歴

保有資格 ・正看護師
出身/年齢 ・京都府・27歳
(現在オランダ在中)
職務経験 ・大学病院
・民間の急性期病院
診療科経験 ・脳神経外科
・脳神経内科
・形成外科
・血液内科
・デイサービス

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カテゴリー:海外で働く看護師

(公開日:)(編集日::2018年04月02日)

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