著作者

あおいロワイヤル

執筆:現役看護師

あおいロワイヤル

( 看護師 ACLSプロバイダー)

転職した看護師が「年下の先輩」と上手くやっていくには?

公開:、更新:2018年09月13日
転職した看護師が「年下の先輩」と上手くやっていくには?

ある程度の年数で転職すると、新しい職場では「年下の先輩看護師」との人間関係に悩むこともあるかもしれません。

特に、日本人は「年功序列」を気にするタイプが多いですし、年上の人が年下に指導すること、年下の者が年上の人に相談をして教えを請うことが当たり前で過ごしているので、逆の立場になると戸惑ってしまうのでしょう。

『経験豊富でも「立場は下」というギャップ。』

悩む女性看護師

また、看護師の業界では、そもそも看護のレベルや成果は評価されにくいものです。

そのため、多くの施設では、持っている看護技術の正確性や丁寧さ、知識・応用力などの評価よりも業務経験数だけで評価され、入職した年次で上下関係が決まっている
のが現状です。

しかし、転職するまで数年の看護師経験があれば、自分の知識や技術・経験にある程度の自信を持っているため、職場が変わった途端に、「経験が浅い人よりも立場が下になる」というギャップが余計に辛く感じてしまうものなのです。

『「年上側」から配慮してあげることが大切。』

配慮する年上の看護師

私は、社会人経験を経て看護師になったので、就職してからは「年下の先輩看護師」にお世話になることが多かったのですが、「年上」である自分が大人の対応をすることで、上手くやっていくことが出来ました。

このページでは、転職した看護師が「年下の先輩看護師」に対し具体的にどのように振る舞えばよいのか、私の経験から解説していきます。

1.「年下の先輩看護師」と上手くやっていく方法

年下の先輩看護師と上手くやる

繰り返しになりますが、看護師が転職して「年下の先輩看護師」と上手くやっていくには、「年上側」から配慮してあげることがポイントです。

以下で詳しく説明していきます。

 

(1)素直に指導を受ける姿勢を見せる

転職してきた看護師は「指導を受ける立場」なので、素直に「聞く」姿勢を見せましょう。

「分かっているから、説明を聞く必要はない」という態度だと、「年下の先輩看護師」からは言葉がけもしづらくなってしまいます。

 

ポイント!

ポイント

相手の説明をしっかり聞く姿勢で相手に向き合うと、「年下の先輩看護師」にも心の余裕を持たせられます。

 

(2)「間違っていることはないか」を自分から聞く

ときどき自分から「間違っていることがあれば教えてください」と確認しましょう。

知識や技術に自信があれば、仕事も早いかもしれません。看護師経験が長ければカンも良く、すぐに覚えてソツなくこなせるでしょう。

そのような仕事ができる年上に対しては、間違っていることや修正してほしいことがあっても「年下の先輩看護師」からはなかなか言い出しにくいものです。

ですから、自分でどんどん突き進まず、立ち止まって声をかける隙を作ってあげるのは大切です。

 

(3)振り返りの時間をゆっくり取る

仕事が終わったときに、指導を受けた「年下の先輩看護師」との振り返りの時間をゆっくり取るのも忘れてはいけません。

経験豊富な看護師だと「まぁこんなものですよね」と自分の中で評価して、年下の評価を聞かないこともあります。

また経験の浅い年下看護師の評価を聞いても、何も参考にならないかもしれませんが、その職場での関係性を築くためにも、ゆっくりと耳を傾けてください。

 

自分のやり方を押し通すのは危険

自己評価だけで自分のやり方を押し通すと、職場の看護師からは「協調性がなくて1人で仕事するタイプ」だと思われてしまいます。

 

(4)自分の経験を自慢したり、講義したりしない

いかに経験豊富で知識があったとしても、「年下の先輩看護師」が聞いてもいないのに過去の経験を語り、指導や講義をしないほうが良いです。

経験の浅い「年下の先輩看護師」のために、と思ってのことでも、相手にとってはただの自慢に聞こえ余計なお世話になることもあります。

また、相手が「自分は看護師としての立場が下だ」という意識が植えつけられ、その後のフォローがしづらくなります。

 

特に、転職後すぐの時期は控えておく

新しい職場での自分の立場を考えて、自分から目立つような言動をしないほうが良いでしょう。指導や講義が相手にとって役立つこともありますが、転職後すぐの時期は控えておくのが無難です。

2.「年下の先輩看護師」と接する際の注意点

年上の後輩看護師が注意すること

「年下の先輩看護師」と接する際は、以下の2点に注意してください。

特に転職して最初のうちは、こうしたことに注意しておくと、後々、自分が楽に働けるようになるはずです。

 

(1)仕事中は絶対に「タメ語」を使わないこと

自分より若いと思うと、つい親しみを込める意味でもタメ語で話してしまいがちですが、気をつけなければなりません。

看護師経験が豊富だとしても、その職場での上下関係は年下看護師のほうが上です。自分が後から入職した後輩だということを自覚して、勤務中は敬語で話すべきです。

 

プライベートはむしろ「タメ語」の方がいい

もちろん、仕事が終わってプライベートの時間になれば、年下看護師に対してタメ語で話してみることで緊張を解いて距離を縮めることが出来るので、良い関係性を築くのに役立つでしょう。

 

(2)転職直後は指示や注意が理不尽でも我慢すること

「年下の先輩看護師」の中には、看護師としての経験や実力も未熟なくせに、口だけは一人前で知ったかぶりをして大きな態度で指示や注意をしてくる人もいるかもしれません。

年下で未熟だからこそ余計に腹が立ち、反論したくなるかもしれないですが、理不尽なことを言われたとしても、転職直後は我慢するのが賢明です。

なぜなら、自分の人間性や仕事への向き合い方などを知ってもらえていない転職直後は、下手に反論してしまうと、

  • 自己主張が強い
  • 新しいやり方に否定的
  • 自分は「出来る人間」だと過大評価している

などという印象を持たれてしまうリスクがあるからです。

 

補足説明!

ポイント

最初の印象はかなり引きずってしまうものなので、その後の業務でぎくしゃくするなど影響してしまいます。

なるべくこのような印象を持たれないよう、「年下の先輩看護師」からの指示や注意は素直に受け止めましょう。

 

3. 「年下の先輩看護師」と接したくない場合の転職先

年下の先輩と働きたくない看護師

どうしても年下の看護師を先輩として認められない、年下に教わるのは我慢できないという看護師は、意外に多いのではないでしょうか。

もし自分自身にそうした自負がある場合は、以下のような「年下の先輩看護師」に教わる可能性が低い職場を選びましょう。

 

(1) 看護師が「1人行動」できる職場がおすすめ

「年下の先輩看護師」と接したくない場合は、看護師が職場に1人しか配属されない保育園看護師や、1人で仕事をする訪問看護など、1人行動が多い職場はおすすめです。

転職直後は引き継ぎや指導を受けることはありますが、通常勤務になってしまえば業務自体は1人で行うため他の看護師の目が少なく、日常的に年下看護師にフォローされることはないでしょう。

これらの職場について詳しく知りたい方は、

の記事もチェックしてみてください。

 

(2)  看護師の年齢層が高い職場がおすすめ

所属する看護師の年齢層が高く、自分と同世代か上の年齢が多い職場だと年下看護師が先輩になるストレスを感じることなく仕事できます。職場の年齢層や転職組が多いかどうかなどは、転職サイトの担当者によく確認してもらいましょう。

年齢だけでなく、転職前の臨床経験や子育て中かどうかなどの背景が似ている看護師が多いと相談がしやすく職場の雰囲気に馴染みやすいので、どのような看護師層か把握しておくと参考になります。

 

まとめ

看護師経験は先輩でも、新しい職場では後輩という立場でうまくやっていくには、自分の立ち居振る舞いに注意しなければなりません。

このページの内容が、年下の先輩看護師との人間関係に悩んでいる方や、これから転職する方のお役に立てれば嬉しいです。

最後までご確認いただきまして、ありがとうございました。


(編集・構成・管理者:亀岡さくみ

看護専門学校卒業後、大学病院の集中治療室(ICU・CCU)で8年間勤務。出産・育児休暇を経て復職しましたが、夫の転勤のため退職。 その後、興味のあった在宅看護に携わりたいと考え転職し、現在は看護師が立ち上げた小規模訪問看護ステーションに在籍する現役訪問看護師2年目です。 転職に迷っている方、病院選びや就きたい仕事選びでリアルな現場の実状を知りたい方への情報を分かりやすくお伝えし、お役に立てればと思います。

保有資格 ・正看護師 ・ACLSプロバイダー
出身/年齢 ・神奈川県/40歳
職務経験 ・大学病院・小規模訪問看護ステーション
診療科経験 ・ICU(集中治療室) ・CCU(冠状動脈疾患集中治療室) ・訪問看護

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