著作者

sayo

現役看護師

sayo

( 看護師 )

総合病院へ看護師転職する前に確認したい5つの事

sayo
現役看護師sayo
総合病院へ看護師転職する前に確認したい4つの事

看護師が転職する際に求人が多い職場の1つが総合病院でしょう。

総合病院で勤務経験がある看護師もとても多いです。

私自身も総合病院で約6年ほど勤務しました。その経験の中から総合病院がどのような職場なのか、転職する前にどのようなことを確認しておけば良いのか紹介します。

1.総合病院とは?看護師の実態

総合病院とは?看護師の実態

総合病院とは、現在、名称に関する規定はなくなり廃止されております。

しかし、病院の名称として「総合病院」を名乗っている医療機関は多数存在し、

  • 「地域の中心的な病院であること」
  • 「多数の診療科を有している病院であること」
  • 「二次救急以上に対応する救急病院として機能があること」

などが、「総合病院」として呼ばれています。このページでは、上記の条件に該当する一般病院を総合病院として進めていきます。

1997年の医療法改正によって、総合病院は「地域医療支援病院」に移行しているのが一般的です。

昔の「総合病院」の条件・定義
  • 病床数:100床以上ある一般病院
  • 診療科:最低でも内科・外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科の5科が必要
  • 施設:一定の施設を要している病院であること
  • 許可:都道府県知事の認可を受けること
現在の「地域医療支援病院」の条件・定義
  • 病床数:200床以上
  • 患者数:他の医療機関からの紹介患者数の比率が80%以上(承認初年度は60%以上)
    または、紹介率40%以上かつ逆紹介率60%以上
  • 施設:高額な医療機器や病床を提供し共同利用すること、救急医療を提供する能力を有すること
  • 教育:生涯教育等の研修を実施していること
  • 許可:都道府県知事の認可を受けること

 

総合病院で働く看護師は忙しいのか?

勤務している病棟によって忙しさには違いがあるため一概に総合病院が忙しいとは言えません。

しかし、総合病院は基本的に入院患者数も多く、緊急入院緊急手術、急変する患者も多くいるため忙しい場合が多いです。

 

補足説明!

ポイント

診療科で働く看護師の忙しさについては『看護師歴20年の私が思う転職したら「楽な科」と「大変な科」』を確認しておきましょう。

 

総合病院の看護師は外来業務も行うのか?

総合病院は入院施設だけでなく外来があることがほとんどのため、看護師として外来勤務というものもあります。

常時外来勤務もありますが、普段は病棟勤務で時々外来応援という勤務がある病院もあります。

【体験談】

私が以前勤務していた病院でも外来応援勤務というものがあり、特定の診療科の外来応援や外来採血の応援という勤務がありました。普段から勤務している場合は良いですが、1ヶ月に1度2度の応援勤務は、流れがわからず「あたふた」することがありました。

そのため、「総合病院での看護師の外来業務とは?転職前確認事項。」も確認してみましょう。

 

総合病院の看護師は異動が多いのか?

総合病院は様々な部署や病棟があるので働いている限り異動はつきものです。

しかし、何年経ったら異動するのかは全く決まっておらず人によって違います。3年以内で異動する看護師もいれば10年近く同じ場所で働いているという看護師もいます。

また、異動するかどうかは本人の希望に沿った異動もあればそうではない異動もあります。

 

注意点!

ポイント

異動も1ヶ月以内などに上司から言われることが多く、転職する際に希望する部署に入職できたとしても、ずっとその診療科などで働けるわけではありません。

 

2.総合病院と小規模な一般病院を比較!看護師体験談

齋藤さん(正看護師/神奈川県/20代後半)

正看護師 齋藤
私は地方出身者なので、地元では病院の数はそれほど多くなく、病院と言えば大学病院や市立病院にあたり、その他はそれぞれの診療科目のクリニックがほとんどでした。

都心(東京)に出てきてから病院の多さに驚きましたが、特に東京では大学病院から都立病院、国家公務員系の病院などの大きな総合病院の他に、一般病院と呼ばれる個人病院などの規模の小さな病院が多くあります。

私はそのどちらでも働いた経験がありますが、それぞれに特徴があるように思いました。

ここでは、小規模な一般病院(病床数が20床以上、100床未満)と上記で説明した内容の総合病院を比較していきます。

 

(1)給与体系を比較

  • 総合病院:給与の内容は比較的良かった
  • 一般病院:賞与が安定していないことがあった

私が経験した総合病院は数か所ありますが、どの病院も給与の内容は比較的良かったように思います。

残業もきちんと算定されていましたし、賞与も安定していました。

それと比較して一般病院では、その時の経営状態にもより、賞与が安定していないことや、一部サービス残業となってしまうこともありました。

給与は生活を支えるためにも、仕事へのモチベーションを保つためにも大事な要素だと思うので、やはり安定した給与体制という意味では総合病院の方が良いのではないかと思いました。

 

(2)勤務体制を比較

  • 総合病院:看護体制が決められていた
  • 一般病院:曖昧な病院もあった

私が働いた総合病院では、看護体制がきちんと決められていたため、仕事は大変であっても過重労働とまではいかなかったように思いますし、勤務時間や形態も一応決められた範囲内で勤務していたと思います。

一般病院では、病院によってはそのあたりが曖昧な病院もあったように思います。

おそらく、スタッフの人員確保の不足や人件費に関わるものだと思いますが、時には残業が多いことや、夜勤の回数が多い月もあり、疲労困憊した病院もありました。

 

(3)福利厚生を比較

  • 総合病院:整っている場合が多い
  • 一般病院:経営状態や方針で違いが大きい

総合病院では、その病院により種類は違いますが、福利厚生も整っていることが多いです。

社会保険はもちろんのことですが、住宅手当や財形貯蓄、院内での旅行、病院が提携している施設の利用など、様々な福利厚生がなされています

一般病院では、そのような福利厚生があるかどうかは、その病院の経営状態や方針などで大きく違います。

中には一般病院でも福利厚生に力を入れているところもありましたが、社会保険などの最低限の福利厚生だけを行っている病院が多いように思います。

 

(4)教育体制を比較

  • 総合病院:教育システムが整っている
  • 一般病院:病院によって大きく違う

総合病院では、新人看護師や新しい入職者に対する教育システムがしっかりとされている印象があります。

また、勉強会や学会への参加もあり、学べる機会が沢山あります。

しかし、教育については、スタッフの人数がしっかりと充足されているかどうかや、その病院の方針や看護部長や師長の考えによっても変わってくるように思います。

一般病院はその病院によって大きく違うように思います。

例えば、力を入れている専門科目があるような病院は、教育や勉強にも力を入れているように思いますが、内科系などの病院ではそこまで力を入れていないようにも見えます。

 

(5)診療科目を比較

  • 総合病院:色んな診療科目を経験するチャンスがある
  • 一般病院:比べると診療科目は少ない

総合病院では、その名の通り診療科目が多いので、色んな診療科目を経験するチャンスがあります。

新人看護師のうちは特に様々な経験をさせてもらえると思いますし、希望の診療科目があれば、移動の希望を出すこともできます。

希望が通るかは、その時の各病棟の状況によって変わってきますが、チャンスがあるという意味では、多くの診療科目を学べる機会があるということになると思います。

一般病院では、総合病院と比べると診療科目は少ないので、多くの診療科目を学ぶというのは難しいかもしれません。

ですが、その分長く同じ診療科目で勤務することにより学べることも多くあると思います。

 

(6)患者や症例を比較

  • 総合病院:様々な地域から患者さんが訪れる
  • 一般病院:近隣の人達の治療が多い

総合病院では、多くの診療科目や検査や治療の設備があることから、病院近隣に住む人だけではなく、様々な地域から患者さんが訪れます。

それに伴い、病気の種類も多く、珍しい症例を看ることも少なくありません

それに対し、一般病院ではその診療科目によっても違いますが、内科系がメインの病院では近隣の人達の治療が多く、治療内容もその病院の施設で限られた内容となり、特殊な病気や重症の患者さんは、総合病院に転院させることもあります。

そういう意味ではどちらかというと地域密着型で比較的軽い急性期や慢性期の患者さんが入院している印象があります。

 

比較まとめ

総合病院と比較して、小規模な一般病院の良くないことばかり記載したような形になりましたが、自分が見てきた一般病院は、あくまでもその病院によって大きく異なるという点です。

もちろん、小規模な一般病院の中にも働きやすくて良い病院はありました。

ただ、総合病院では給与や勤務体制、教育システムが比較的安定しているところが多く、診療科目が多いこともあり、様々な症例を学ぶこともできました。

それに対して、一般病院はその病院によって、体制の良い病院とそうでない病院に分かれます。

そして診療科目によっては内科系が多く、どちらかというと地域密着型の医療であるような気もしました。

看護師として、それぞれの病院での働き方を考えてみると、新人看護師のうちは総合病院で様々なことを学び、その後に一般病院でじっくりと患者さんと関わる医療を目指すなどいう働き方もあると思います。

正看護師 齋藤

 

3.ブランクのある看護師でも総合病院への転職は可能?

ブランクのある看護師でも総合病院への転職は可能?

ブランクがある看護師でも総合病院への転職(再就職)は可能といえます。

その理由を以下で説明していきます。

 

教育体制はしっかりしているため

総合病院は中途採用者も多く、人数も多いため教育体制がしっかりしていることが多いです。

そのためブランクがある看護師でも教育担当者がついてサポートしてくれる場合があり、すぐには1人前で働けなくてもフォローしてくれる体制がきちんと取られていることがあります。

総合病院によっては、

  • 「ブランク看護師歓迎」
  • 「中途採用者への教育体制もしっかりしています」

と打ち出している求人もあります。

ブランク歓迎の看護師求人を探す際に、そのような中途採用者に対しての教育体制がある総合病院を選ぶと良いでしょう。

 

しかし、働く診療科・部署は選択する必要がある

総合病院は様々な診療科や部署があるのでブランクがある看護師は、基本的に忙しくない診療科や急変が少ない外来勤務から働き始めるとより良いでしょう。

最初からバタバタ忙しい、

  • 外科病棟
  • 手術室
  • 急変の可能性が多いICU
  • 小児科病棟

などで働くと覚えることも多く、他のスタッフも忙しいためきちんと指導してくれる体制が取れない状況があるなど、働くのに困難な場合があります。

ブランク看護師が総合病院への転職は可能ですが、最初に働く部署を考えて転職すると良いでしょう。

【体験談】

以前、私が脳外科で勤務している時にブランクがある看護師が入職してきてとても忙しくなかなか仕事に慣れることができず大変な思いをしているところを見たことがあります。

 

4.総合病院への転職がオススメできる看護師とは

総合病院への転職がオススメできる看護師とは

ここまで、総合病院を説明してきましたが、総合病院への転職が向いている、オススメできる看護師について、私の経験より説明していきます。

 

(1)医療の最先端を学びたい看護師

総合病院のメリットは、様々な疾患や治療を取り扱うので看護師としての知識や医療の最先端技術を学べる機会が多いということです。

そのため看護師としてさらにステップアップしたいという人にはオススメの職場になります。

 

認定・専門看護師を目指す人にも向いている

近年専門看護師や認定看護師を取得する人もいます。

総合病院の多くはそのような資格を取得するための金銭面などの支援をしてくれるところが増えています。

そしてそのような専門知識をすでに取得している看護師も在籍しているのでそのような看護師から院内勉強会を通して学べる機会もあります。

 

(2)様々な診療科を経験したい看護師

総合病院の良いところは様々な診療科があるため、看護師としての色々な経験が積めるということです。

看護師として長年勤務していてもその診療科独特の看護や治療がありそれはその診療科に勤務していないと経験することができません。

その点、総合病院は色々な診療科があり不定期の異動があるため看護師として色々な経験を積み成長することができます。

 

5.総合病院へ転職する看護師が注意したいこと

総合病院の求人を探す看護師

総合病院の医療機能は、法で定められていないため全てが等しい訳ではなく、

  • 必要最低限の施設しか整えていない病院
  • 大学病院さながらの最先端の医療機能を揃えている病院

等、様々です。

そのため、自分の学びたい医療機能に合わせて医療機能が整っているかをホームページ等で確認することが大切です。

 

(1)自分の学びたい診療科を確認しておくこと

総合病院は、診療科の数が多くても必ずしも自分の学びたい診療科が病棟として存在しているとは限りません

そのため、

  • 必ず自分の学びたい診療科はあるか
  • 診療科は入院できる病棟として存在しているか

を確認しましょう。

 

異動で学びたい診療科に異動できるチャンスはある

総合病院内の異動は、比較的意向を聞いてもらえる病院も多く、「将来的に働いてみたい診療科」という観点にも注目しながら病院を選ぶと良いでしょう。

 

(2)総合病院で働く看護師の年代を確認しておく

総合病院は、病院それぞれの方針や特化しているものが異なるため、総合病院の求人を選ぶ際には働く看護師の世代に注意することが必要です。

例えば、以下のような場合があります。

子育て中の看護師が多く働いている病院 子育てと両立しやすい
新人看護師・若い看護師が多く定着率が良い病院 教育に特化している

自分に近い年齢や自分と境遇が似ている看護師が多く在籍していれば、働きやすい環境であると言えるでしょう。

 

(3)総合病院は立地で患者層が大きく変わるので注意

総合病院は、地域密着型で地域の患者が訪れることが多いため立地によって患者の性質が大きく異なります。

例として、以下の病院を挙げます。

繁華街にある総合病院 患者に対して大学病院並みのコミュニケーション能力を要する
郊外にある総合病院 地域密着型であるため患者へのフレンドリーさを要する

上記のように立地によって総合病院の患者層が異なるため、自分がどのような患者との関わり方が向いているのかを考えながら病院を選ぶことが必要です。

 

(4)グループ病院はキャリア形成も可能になる

グループ病院の場合は、夫の転勤などで引っ越しを行った場合でも、新しい転勤先に系列病院があれば今のキャリアを引き継いでまた働くことができます

そのため、

  • 結婚していて家族の都合で転勤が考えられる
  • 地方から来ていて、いずれ実家に帰る予定がある

など、その地域外に引っ越しを将来的にする可能性がある看護師は、グループ病院で働くことで、比較的新しい職場よりもキャリア形成が可能になります。

 

補足説明!

ポイント

総合病院はグループで展開しているところが多く、規模が大きいほど都道府県内に多数の病院を展開しているので引っ越してもストレスフリーで働き続けることができます。

 

(5)新しくできた総合病院は十分な教育がない可能性があるので注意

新しくできた総合病院は、新しくきれいな病院で初期メンバーとして働くことができるため非常に魅力的ですが、まずは制度を整えなければならないため、

  • リニューアル前から病院に勤めていた看護師
  • 病院の系列のグループで働いていた看護師

等が内部の上層部となって動きます。

上層部で働く看護師は、制度を整えるために精一杯となるため、募集された看護師は必要である教育が十分に受けられない可能性があるのです。

 

まとめ

まとめ

看護師転職サイトなどを利用して転職する場合、「病棟で働きたい」「急性期をやりたい」という希望を出すと、大学病院よりも提示される可能性が高いのが総合病院の求人になります。

総合病院と一口に言っても、それぞれ得意としている分野が違ったり看護教育にどの程度力を入れているのかが変わってきます。

総合病院の看護師は忙しいことが多く様々な診療科や疾患を取り扱うため覚えることはとても多いです。

実際に総合病院に転職してくる看護師でも、自分のイメージと違ったという理由で辞める看護師もいれば、自分のイメージ以上だったと楽しく働いている看護師もいます。

もし、転職活動中に総合病院を提示されることがあれば必ず紙面上の情報をうのみにせず、

  • 一度病院見学に行く
  • 直接病院の採用担当者と話をする

ということを行いましょう。

また、総合病院は、教育体制がしっかりしていたり、福利厚生がしっかりしているなどメリットも多くあります。

看護師としての専門的知識や技術を学びたいという人にが総合病院は転職先としてとても向いています。

総合病院だから転職するのは難しいということはないので中途採用者にもフォローの体制があるなどしっかり確認してから入職すると良いでしょう。


看護師転職サイトの口コミ評価

1位  ‣看護のお仕事
 【全国対応】【求人12万件以上】
 →看護のお仕事口コミへ
2位   ‣ナースではたらこ
 【全国対応】【担当質高・求人数高】
 →ナースではたらこの口コミへ
3位   ‣マイナビ看護師
 【全国対応】【担当者質高】
 →マイナビ看護師の口コミへ
4位   ‣ナース人材バンク
 【全国対応】【求人数高】
 →ナース人材バンク口コミへ
5位   ‣ナースフル
 【全国対応】【コンサル高】
 →ナースフル口コミへ

現役看護師の口コミを元に、看護師求人サイトをランキングしています。口コミには個人差がありますので、登録しながら比較することが、転職成功への近道となります。

口コミランキング

【Pick up!注目の記事】



地方の大学病院で約6年勤務し、その間妊娠・出産も経験し出産後も子どもを保育園に預けながら正社員として働いていました。その後京都に移り住み現在は子育てしながら訪問入浴・デイサービス・健診など派遣看護師として働いています。
私自身子どもを育てながら色々な勤務形態で勤務した経験があるのでママさんナース、これから結婚・出産を経験する方々に私の経験をもとに情報を発信していきたいと思います。

保有資格 ・正看護師 ・保健師
出身/年齢 ・京都府/31歳
職務経験 ・大学病院(混合病棟) ・訪問入浴 ・デイサービス ・ショートステイ ・健診
診療科経験 ・脳神経外科 ・呼吸器内科 ・腎臓内科 ・放射線治療科
・皮膚科 ・麻酔科 ・血液内科 ・内分泌内科

記事の内容に関しては、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用をお願いいたします。
カテゴリー:一般病院・総合病院

(公開日:)(編集日::2018年06月05日)

関連記事

応援メッセージまたは記事へのコメント

メールアドレスが公開されることはありません。