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特別養護老人ホーム看護師転職|メリット・デメリット

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特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは、自宅での生活が困難なお年寄りが入居するための施設で、その特徴は地方公共団体や社会福祉法人など、公的な団体が運営してます。

運営  各都道府県
(地方公共団体や社会福祉法人など)
利用者の入居条件 ・要介護3以上
・65歳以上
・入院、治療必要がないこと
利用者の入居期間  終身利用
利用者の設備 個室だが、バス・トイレなど別
看護師配置基準 50名以上の場合3名

このページでは特別養護老人ホーム(特養)に転職を考える場合の仕事内容、平均年収や給与、メリット・デメリットなどを説明していきます。特別養護老人ホームへの転職前に是非一度確認してみてください。

1.特別養護老人ホームで働く看護師の仕事について

特別養護老人ホーム 看護師 仕事

特別養護老人ホームは施設によって多少細かい仕事内容が変わりますが、一般的には特別養護老人ホームで働く看護師の主な仕事内容は以下の通りです。

  • 利用者・入居者の健康管理
  • 医療の介入が必要となるのかを見極める
  • 職員を含めた感染症発生時の対応
  • 死後処置
  • 介護職員への吸引指導
  • 利用者の定期受診の付き添い等

基本は、利用者・入居者の健康管理になります。

看護師が特別養護老人ホームへの転職の際に注意しなければならない仕事詳細を説明していきます。

 

(1)救急搬送をするかどうかの判断は看護師の仕事

介護職員の「○○さんがなんか変」という報告に状態と疾患を関連づけてアセスメントし、医療の介入が必要となるのかを、看護師は見極め判断するのが特別養護老人ホームでの仕事です。

もちろん医師は不在なため「先生、指示ください」と病院のようにすぐに医師に掛け合えることはほとんどありません。

 

補足説明!

ポイント

救急搬送が必要か、それとも明日の診療時間を待って受診に出かける時間的余裕がまだあるか、さらには救急搬送ではなくても今から施設の車で受診へ向かうべきかという判断が看護師に委ねられます。

 

(2)介護士への実技指導から死後処置まで、仕事の幅は広い

特別養護老人ホーム内で職員を含め、

  • 感染症が発症した場合の対応
  • 内服管理
  • 採血
  • 褥創処置
  • 治療食提供の検討
  • 定期受診の付き添い

などが看護師の仕事に入ってきます。

 

補足説明!

ポイント

介護士への痰吸引の実技指導、疾患や病態生理の説明のほか、特養は利用者が最期を迎える場所となることが多いため、亡くなった方がいたときは死後処置も行うなど、仕事の幅はとても広いのです。

 

(3)特別養護老人ホーム看護師の一日のスケジュール

特別養護老人ホーム施設では、流れは以下のような流れで1日が進みます。

8:30~ 夜間帯勤務介護スタッフからの申し送りを受ける
9:00~ ・施設内相談員を含めた利用者の健康管理上のカンファレンス
・受診や医師との面談の有無など
・その日の予定を確認、時間調整を行う
9:30~ 担当フロアへ分かれ、医師の指示が出ている人の採血や検査を行う
10:00~ ・入浴予定者のバイタルチェック
・入浴が可能かどうかを判断し介護スタッフへ指示する
・外用薬をしようしている利用者への投薬や介助を行う
・看護師不在時間の利用者の食事量や水分量の記録をチェックする
・各利用者の看護師管理用カルテにバイタルや食事量、夜間の様子を記録する
・次回内服分の配薬を行う
11:30~ 褥創や皮膚疾患がある利用者へ処置を行う
12:00~ 昼分内服薬を利用者へ投薬する
13:00~ 昼休憩(60分)
14:00~ 他職種全体のカンファレンスに参加し情報共有を図る
15:00~ 委員会への参加、ショートステイ利用者の受け入れ時間開始とともに持参薬を配薬する
15:30~ 嘱託医による特別診療や往診の準備を行う
16:30~ 夜勤帯勤務介護者への申し送りとともに医療的指示を行う
17:00~ 夕食配膳の手伝いと投薬を行う
17:30~ 夜間のオンコールに備えて、専用の携帯電話の持って帰宅する

この業務のなかに、急変対応や、「様子がおかしいから見てほしい」という介護者の要請への対応、利用者の身体的苦痛の訴えへの対応、必要時は受診に出かける等の業務が入ってきます。

 

補足説明!

ポイント

入居者に何か身体的な変化が起こったことを知らせるオンコールが夜間はあり、オンコールの内容によっては、施設へ時間を問わずに駆けつけたり、死亡報告が入ると死後処置に向かったりと夜間も出勤しなければならない事もあります。

 

2.特別養護老人ホームの看護師に必要なスキル

特別養護老人ホームの看護師に必要なスキル

特別養護老人ホームの施設に所属している介護職員との良好な人間関係を持ち続けるコミュニケーションスキルは、働く看護師として必須のスキルとなります。(どの職場でもそうですが)特別養護老人ホームの施設の介護職員は看護師よりも圧倒的に多いため、注意が必要です。

以下、その他看護師に必要なスキルを確認していきましょう。

 

(1)入居者の体調管理と急変対応スキル

「様子の異変・熱がある・活気がない等」の症状が出たときに、しばらく経過観察をしていいのか、それともすぐに受診して医師からの指示や内服薬を出してもらったほうがいいのか看護師がすべて判断していかなくてはなりません。

そのため、入居者の体調管理と急変対応スキルは看護師にとって必須となります。

 

補足説明!

ポイント

特別養護老人ホームの施設では、本当に一刻を争う状況の場合には119での救急搬送をします。そのため、日常で健康管理上なにか大きな変化が起きる以前から、状態を悪化させない様に入居者の体調を管理していくことが看護師にとっては必要になります。

 

(2)薬剤の種類とその効果、副作用の知識

特別養護老人ホームの施設入居者へ、以下の対応を看護師が行う必要があります。

  • 転倒などで発生した怪我への処置方法
  • 外傷に合わせた軟膏薬の種類の選別
  • 内服による効果や副作用発生時の嘱託医への報告

そのため、働く看護師にとっては、薬剤の種類とその効果、副作用についての知識も必要なスキルとなります。

 

3.特別養護老人ホームの看護師平均年収

看護師平均年収

平均給与 35万円程度
平均ボーナス 70万程度(4か月分)
平均年収(夜勤あり) 450万円程度
平均年収(夜勤なし) 670万円程度

看護師に聞いてみたアンケート調査より)

「夜勤あり」の場合は、病棟勤務の看護師の仕事よりも稼げるケースが多もあるようです。特別養護老人ホームでの勤務先によって異なりますが、転職時の参考にしてください。

 

(1)実体験:看護師年収と給与事情(夜勤なしの場合)について

病院勤務から施設勤務へ看護師転職すると給料・年収がどう変わるのかを実体験をご説明します。

転職を考える際の参考になればと思います。

それでは夜勤がない施設での給与について説明します。(もちろん勤務する特養で変わってきます。)特養の給与項目は以下のようになります。

基本給 基本給:21万円
職能給:3万円
実質:24万円
役職手当 15,000円
オンコール手当 10,000円
時間外手当 10,000円
住宅手当 20,000円
交通費 上限:30,000円まで
ボーナス 合計:714,000円
(基本給21万円×1.7ヶ月分×2回)

項目自体は病院とあまり変わりません。

特別養護老人ホームでは支給されるユニフォームがなく、自前のスクラブを用意している所もあるため、その場合、毎月ここに服飾手当が加算されています。

合計にすると、月33万円ぐらいでしょうか。年収にするとボーナスも入れて467万円程度になります。

このように、「夜勤なし」でもある程度の年収が確保できます。

 

(2)看護師は病院より特別養護老人ホームに転職して年収アップ!?

ある程度の病棟勤務経験があり、一通りの処置や医療知識をもっている場合は、病院時代より、転職することで年収アップが期待できるケースもあります。特別養護老人ホームでは正看護師の在籍数で加算がとれるため、募集条件を良くすることで正看護師を確保しようとします。

そのため、転職の面談時には「どのくらいの給与の保証が必要か」という話になるケースも多く、臨床経験等があれば転職時に交渉することも可能です。

 

ポイント!

ポイント

月収にすると病院勤務と変わらない、あるいは少ないと思っても、ボーナスや手当が豊富なので年収は高くなります。ですが特別養護老人ホーム側からは、職員に給与額は絶対に漏らすなと口止めされるケースも多いです。それだけ職員と看護師の年収が違うということですね。

 

4.特別養護老人ホームへ転職する看護師のメリット

特別養護老人ホームへ転職する看護師のメリット

特別養護老人ホームに看護師転職した場合のメリットとして、多くの人が挙げるのは、以下の内容になります。

 

(1)夜勤がほとんどない施設が多い

特別養護老人ホームには看護師の夜勤はほとんどの施設でありません

そのため、出勤は日勤帯のみとなり、病院のように変則勤務はなく、規則正しい生活が遅れることがメリットといえます。

家庭の事情で夜勤ができないという看護師でも、資格を活かして専門職で働ける職場であるといえます。

 

ポイント!

ポイント

夜勤がない、または少ない施設の場合には、看護師はオンコールの対応があります。年収でも説明したようにオンコール手当も貰うことができます。

 

 

(2)入居者ひとりひとり向き合った看護ができる

特別養護老人ホームは、じっくりと入居者に付き合う時間が持てるので、ひとりひとりに向き合った看護ができ、信頼関係も築くことができます。

病棟などの慌ただしいことが、転職理由の場合は大きなメリットとなります。

また、季節にあったイベント(正月はもちつき、夏は納涼祭)や企画を開催しているため、勤務の中でイベントに参加することができるのもなかなか楽しいものです。

 

補足説明!

ポイント

施設は日常生活を送る高齢者の住まいとなる場所なので、時間に常に追われた業務ではなく、一日の流れがゆっくりしています。病院のあわただしい時間の流れとはまた違ったも雰囲気なので気持ちの余裕も持てるといえるかも知れません。

 

(3)看護師としてのやりがいも持てる

特別養護老人ホームでは、介護の必要度が高まるにしたがって、介護士の必要性も高まりますが、看護師の出番も多くなります。

そのため、医療的な処置を行うことは少ないのですが、看護師としてのやりがいは十分に感じられる職場だといえるでしょう。

 

ポイント!

ポイント

食事は経口で可能なのか、流動食にするのか、点滴はどの程度行うのかなどを、施設の責任者や家族と相談して決めていくのも大切な仕事です。

 

5.特別養護老人ホーム看護師のデメリット

特別養護老人ホーム看護師のデメリット

施設では、治療ではなく健康管理が主な仕事になるため、医療行為に実際に携わることが少なくなります。

そのため、新しくなっていくの処置方法や医療知識は病院勤務時代のように勉強できなくなることがデメリットといえます。

 

(1)看護師としてスキルアップは難しくなる

特別養護老人ホームは、入居者の体調管理の面で看護師が果たす役割も大きですが、看護師としてのスキルアップという点では難しいのが現実です。

介護の現場では、病院と比べ勉強の機会がほとんどありません。

そのため、特別養護老人ホームで長く勤務していると、病院への転職に不安を覚えるという看護師も多いです。

 

(2)一緒に働く看護師の同期がいない

特別養護老人ホームで働く看護師は、施設に数名しか在籍していないことが普通なので、同期はいません。

そのため、一緒に辛さや楽しさを同期と分かち合ってきた看護師はデメリットとなります。

 

(3)看護師の発言や立場が弱い(感じる)

看護師より圧倒的に介護スタッフが多いため、介護スタッフよりも看護師の発言や立場が弱く感じることもあります。

また、疾患や病態についての話がうまく通じないストレスはかなり感じることもあります。

 

注意点!

ポイント

介護と看護では介入の方法やその視点、考え方が本当に違うため、意見がぶつかることもあります。今まで病院で医療知識を持つ看護師同士でカンファレンスを行ってきたような、スムーズな話し合いは不可能と思ったほうが良いでしょう。

 

(4)終身利用のため利用者は亡くなっていく

特別養護老人ホームは利用者は 基本的に終身利用のため、そのまま施設から病院に搬送され最期を迎えます。

毎日看護をしていた人が亡くなっていくことが、精神的に辛いという看護師には大きなデメリットといえます。

 

ポイント!

ポイント

体の状態や年齢的に最期を迎えるのは仕方ないことであっても、そういったストレスを感じながら働くことが嫌だという看護師の方は注意が必要です。

 

6.まとめ

特別養護老人ホームに看護師として転職を行い、仕事をしている上で楽しかったことは、季節にあわせたいろんなイベントに自分たちも出し物をして盛り上げたり、リハビリを兼ねたものづくり等で一緒に製作に携われたりしたことです。

ただ、病院から施設へ転職してしばらくの間、医療現場とは違う時間のゆとりが、自分にとってとても物足りなさを感じていました。

特別養護老人ホームでの看護師としてのやりがいを病院から来た私には、なかなか見出せるまでに時間がかかりました。

さらに、施設看護師は本当に看護業務しか行わないため、入居者の介護的側面にも関われる技術があるにも関わらず、生かせないことに歯がゆさを感じることも多くありました。

医療知識のない介護スタッフへ必要な処置を指導したり、指示しても、必要性の根拠を理解してもらえず指示通り行ってくれない事、また施設ではもはや当然となっている介護職員と看護師の溝には、正直精神的に参りそうになることもありました。

ですがこれは、入職から年数が経ちお互いを認め合えるようになると解決していくものでした。

今から特別養護老人ホームに転職を考える方は、是非こちらに記載している内容を元に、頑張ってください。やりがいがあり、生活も楽になり、楽しく働くことができます。

最後までご確認いただきましてありがとうございました。


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二人の男の子の育児真っ最中の現役看護師です。小さな頃に見たテレビドラマの看護こんにちは。師に憧れ、看護の道に進みました。
総合病院の循環器・内分泌を含む総合内科、救急外来、小児科、整形外科の勤務を経て、現在は特別養護老人ホームの施設看護師として働いています。看護職は現在活躍場所が幅広くあり、働き方もある程度選択できるとても良い職業です。
病院勤務と施設勤務の違いや、子育てしながら働くことなど、私が経験した中でなにか役立てる情報がひとつでもあればと思っています。みなさん、よろしくお願いいたします。


カテゴリー:特別養護老人ホーム


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この記事を書いた人:sun&sky
(公開日:)(編集日::2017年07月27日)

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