トラベルナースへの看護師転職で知っておきたい6つのポイント

トラベルナースへの看護師転職で知っておきたい5つのポイント

「トラベルナース」と聞いて、どんな働き方が思い浮かびますか?看護師として働いている人の中にも、トラベルナースの実態をよくわかっていない人もいるでしょう。ここでは、トラベルナースの働き方の詳細や年収、転職する際の注意点などについてご紹介していきます。

1.トラベルナースとは

トラベルナースとは看護師として働いている人も、トラベルナースって何?旅行するナース?と、疑問のはてなが浮かんでいる人も多いかもしれません。

 

ライフスタイルを重視して働くことができる

トラベルナースとは、看護師が不足した地域に派遣され、一定期間を看護師として働くという「制度」のことです。アメリカでは、13週間ほど働き、また別の地域へ移動するという働き方のトラベルナースが40万人もいるのだそうです。

トラベルナースとして働く際には、労働時間や条件、期間なども自分で決めることができるので、ライフスタイル重視で働きたいという人がこの制度を利用している事が多いようです。働く先は、離島の時もあれば、リゾート地のようなところもあって、そのような状況から「トラベルナース」という名前がつけられたのかもしれません。

 

アメリカでは住居や生活必需品が用意されている

アメリカの場合は、住む場所や、生活に必要なものはきちんと用意されているそうなので、引越しなどは自分の洋服や荷物など、スーツケースに収まる程度で十分事足りるのだとか。

経験や知識だけを頼りに、いろんな現場を転々と働くことができ、加えて、いつも新鮮な気持ちで仕事につくことができるトラベルナース。次は、日本のトラベルナースについて触れていきます。

2.日本にトラベルナース求人はある?

日本にトラベルナース求人はある?アメリカではトラベルナースが広く浸透しているようですが、日本ではまだまだメジャーな働き方ではありません。しかし、検索サイトなどで「トラベルナース」を検索すると、意外と求人募集が多いことに驚かされると思います。

 

日本では系列病院を回ることが多い

日本では、全国に病院を設置しているような大病院に雇用され、トラベルナースとして系列病院を回るというケースが多いようです。

病院を転々として働くというスタイル柄、正職員ではなく、派遣職員として働く看護師も多いようですが、トラベルナースを専門に扱う転職エージェントもあるようで、「トラベルナースとして働きたいんだけど…」と相談すれば、トラベルナースになることは意外と難しくありません。

 

別名応援ナースとも呼ばれる

また、日本では、「応援ナース」という呼ばれ方をすることもあるそうです。人材不足に悩む看護師業界ですから、日本では人手が足りない時に業務にあたってくれる人という意味で、「応援ナース」で馴染んでいる地域もあります

もし、お住まいの地域でトラベルナースという求人が見つからなければ、「応援ナース」の求人を探してみても良いかもしれませんね。

 

トラベルナースを取り扱っている転職会社

トラベルナースの求人を取り扱っている転職会社です。以下を参考に担当者に相談してみてください。

求人数が多い順に並べていますので参考にしてください。

 

3.体験談から語るトラベルナース看護師求人の注意点

トラベルナース看護師求人の注意点

テレビCMやネットでも応援ナース、トラベルナースという言葉を見聞きするようになり私は1度だけ院長にお願いし、1年だけという限定でトラベルナースに行かせていただきました。その中で感じたことや注意点を記していきたいと思います。

 

(1):トラベルナース転職では配属先の確認は必須

全国的に募集がある場合、自分の希望する地域へ行くことが可能だと思います。その場合、遠方になれば電話面接だけで済む場合が多く交通費もかからないためその分は大きなメリットとも言えますが、病院の現状を実際見ることができないので入ってからこんなつもりじゃなかったと後悔しても遅いので下調べが重要になります。

 

短期契約のため割り切って働くのも1つの手

ほとんどのトラベルナースや応援ナースは半年から1年の契約のため割り切って働くのも1つの手だと思います。そこで失敗しないためにも病院によっては希望が叶うところもあるので、今、どこの部署が募集しているのか確認を取るのも必要です。

 

外科やICU系の忙しいところの募集が多い

私の経験上、ほぼ外科・ICU系の忙しいところの募集がほとんどでした。トラベルナース、応援ナースというぐらいなのでやはり人材不足の部署になる確率が高いです。

 

(2):トラベルナースの勤務体制も確認すること

トラベルナースとして病院を決めるにあたりいくつか候補をあげていました。病院側としてとにかく人が足りないため、時には無理な激務になる時もあります。

 

給料が良いが無理な勤務を科されることもある

あるところでは3交替のところで日勤・深夜をして明けたその日に準夜に入ってもらうという勤務体制があると言われたところもありました。さすがにそれは体力が持たないと思い断りを入れました。給料が良くても無理な勤務を余儀なく入らされる場合もあるため事前の確認は十分必要かと思われます。

 

(3):働く病院のやり方を覚えることが大事

基本的にトラベルナースは即戦力になる看護師を募集しているため病棟勤務3年以上になります。

 

病院ごとのやり方の違いに疑問が浮かぶこともある

病棟勤務3年以上の看護師であれば、それなりの経験がありトラベルナースとして他の病院へ行けばこれは違うのではないかと思うことに出くわすこともあると思います。

 

トラベルナースは期間限定だと忘れないこと

あくまでもトラベルナース、期間限定です。なのでそこの病院のやり方を受け入れましょう。無理に変えようとするとうまくやっていけなくなります

 

(4):精神力の強さが必要になるので注意

トラベルナースだからといって特別なことはありません。患者さんから見れば皆同じ看護師なのです。このことを忘れないことが大事になります。

 

トラベルナースをよく思っていない職員もいる

病院の職員と同じ仕事量のため職員の中には同じ仕事量で給料たくさんもらっているんだから、とあまりよく思っていない人も中にはいました。それに耐えられる精神力も必要です。

 

ポイント!

ポイント

そのため同じトラベルナースがいた場合はなるべくコミュニケーションをとって情報共有することで勤務期間がスムーズにこなせます。

 

(5):勤務地周辺の地理を学ぶことを忘れない

トラベルナースとし新しい部署の事前学習も大切だと思います。それと同時に半年から1年、知らない土地での生活が始まります。

 

下調べせずに後悔した体験談

私の場合、ただ行ってみたい土地だけを選んだため周りにどういうスーパーがあるのかなど調べなかったため実際行ってみたら近くには小さいスーパーしかなく大きいスーパーに行くには車で30分〜40分いったところにしかなくもちろんドラッグストアも近くにはなかったり、通販を頼んでもなかなか届かないとかなり不便なところでした

給料さえ高ければいいというものでもないので自分が一番に何を重要視するかがポイントだと思います。

 

4.トラベルナースの年収・給与について

トラベルナースの年収

トラベルナースの求人情報を調べてみると、その内容はさまざまです。ただ、傾向としては月給制が多いように思います。また、日本の場合は、1年や半年単位で移動するシステムの場合が多く、アメリカとは少し勝手が違うので注意が必要です。

数ヶ月で新たな勤務地に異動したい場合は、そういったシステムの病院、医療機関、雇用先を検討する必要があります。

 

トラベルナースの給与について

給与の目安としては、正看護師なら月給40万円ほどが相場のようで、准看護師でも月給35万円程度になるようです。日勤だけでなく、夜勤にも従事しますので、しっかり稼ぐことも可能です。

時給でみると、1時間2,000円代のところが多く、2,000円後半の時給になるところも少なくありません。

 

雇用形態は正職員と派遣が多い

気になる雇用形態としては、正看護師も派遣も、半数ずつある印象で、系列病院などを転々とする場合が多いようです。中にはアルバイトでトラベルナースを雇うこともあるそうですが、表立った求人は、正職員と派遣がメインになります。

 

社会保険料などついていないこともあるので注意

中には社会保険料などついていないところがあるため事前に必ず確認が必要です。それから、保険料など引かれた時など手取額がいくらになるのかも確認できればした方がいいと思います。

 

ポイント!

ポイント

額面が大きくなれば税金も大きいので実際、今の給料と変わらない、なんてこともありえます。

 

5.トラベルナースとして働くメリット・デメリット

トラベルナースとして働くメリット・デメリットここでは、トラベルナースのメリット、デメリットをご紹介していきます。トラベルナースに転身するにあたっては、メリットとデメリットを把握しておくことはとても大切です。

 

トラベルナースとして働くメリット

トラベルナースとして働くメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。下記のポイントを確認していきましょう。

  • 人間関係トラブルに巻き込まれずに済む
  • 生活費がほとんどかからない
  • さまざまな現場を経験できる
  • さまざまな土地を知ることができる

 

人間関係トラブルに巻き込まれずに済む

トラベルナースのメリットの一つは、転職をせずとも新たな職場に異動できる点です。

ナースの場合、転職理由のトップに挙がる「人間関係トラブル」などに悩まされている人が多いのですが、短期間で人間関係を区切ることができるので、こうした人間関係のトラブルに悩まされることは少なくなります

通常の病院勤務だと、異動願いを出すか、転職をするかしないと、新たな現場で働くことは不可能です。トラベルナースの場合、異動することが前提という特殊な働き方です。これまで人間関係に悩んできて、「またトラブルに巻き込まれるかもしれない…」という不安をお持ちの方は、トラベルナースとして働く方法もアリかもしれません。

 

生活費はほとんどかからない

トラベルナースの場合、引越し費用、住宅補助、水道光熱費など、生活のあらゆるお金を雇用先が負担してくれる場合が多いです。そのため、普通に病院などで看護師をするよりも、生活費がかからず、貯金に回すこともできます

移住した先の地域で、リゾート気分を味わうように、贅沢な暮らしもできるかもしれません。引越しなどが苦にならないのであれば、トラベルナースは経済的な面でも、大きなメリットがあるのです。

 

さまざまな現場を経験できるので成長につながる

トラベルナースは、その時々で色んな診療科で働きます。病院が違えば、仕事のやり方も違い、さまざまな看護方法を身につけることもできるでしょう。

病院は、地域性にも左右されます。お年寄りが多い地域であれば、お年寄り合った対応をしなければいけないでしょうし、離島の診療所などであれば、限られた医療環境で、最善をつくすことが求められます。

これらのさまざまな環境を経験することで、看護師としての経験を、たくさん増やせるメリットがあります。

 

さまざまな土地を知ることができる

「トラベル」とつく通り、働く場所はさまざまです。いつもなら旅行先に選ばないような地域にも行くことができますし、短期間でも移住することで、地域の良さなどを広く知ることができます。

日本という地域を深く知ることができるのは、トラベルナースという働き方ならではと言ってもいいでしょう。もともと旅行が好きだという人は、働きながら旅行をすることができるので、プライベートが充実します。日常生活の中にも発見があり、食べ物や方言、文化など、色んな新しい物に触れることができるのも利点です。

 

トラベルナースとして働くデメリット

トラベルナースとして働くデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。下記のポイントを確認していきましょう。

  • 転勤が当たり前の生活なので家庭を持つのが難しい
  • 一つの病院で長く働けないのでキャリア形成が難しい
  • 昇給がないばかりか賞与がない場合もある

 

転勤が当たり前の生活は、家庭を持つのが難しい

トラベルナースは、色んな場所を転々として働きます。パートナーがいたり、子供がいる場合は、トラベルナースとして働くことはなかなか難しいかもしれません。よっぽど理解のある家族でも、子供がいれば転校させる必要がありますので、実際は難しいでしょう。

独身で、まだまだ家庭を持つ予定はないという人でない限りは、トラベルナースに従事するのは難しいといえます。

 

一つの病院で長く働けないのでキャリア形成が難しい

トラベルナースとして働いていると、「ここでずっと働きたい」という思いも芽生えることがあるかもしれません。でも、トラベルナースとして働き続ける限り、転々と異動する必要が出てきます。病院によっては、一時しのぎでトラベルナースを派遣してもらっているというケースもないとは言えません。

とても良い病院に出会っても、ずっと働き続けることはできないのが、デメリットと言えるでしょう。

また、同じ病院で長く勤めていると、主任や看護師長など、キャリアアップを目指すことができます。しかし、トラベルナースの場合は、そう言ったキャリア形成の枠から外された雇用となりますので、同じ職場でキャリアアップを目指すことは難しいです。

ただし、将来的にトラベルナースを辞め、一つの病院で勤める事になった場合は、トラベルナースをしていた頃の経験を武器に、キャリアアップも目指せるかもしれません。

 

昇給がないばかりか賞与がない場合もある

トラベルナースの場合、長くても1年ほどで異動してしまうケースがほとんどなため、昇給制度が当てはまらない場合が多いです。同じ病院で働いていれば、1〜3年ほどで昇給を経験することも多いのですが、トラベルナースの場合はそれがありません。

また、賞与も支給されない場合が多いので、毎月の月給だけが収入源になります。仕事をどんなに頑張っても、それが給与に反映されることがないので、昇給や賞与が仕事のモチベーションという方は、やりがいを感じられない面もあるかもしれません。

 

ポイント!

ポイント

数ヶ月〜1年で引越しを繰り返さなければいけない点も、人によっては転職の注意点になります。

引越し費用を負担してくれるとは言っても、その費用を一時立て替える必要もあるかもしれません。きちんとした蓄えがある場合はいいですが、どちらにしても、トラベルナースに転身する場合には、どんな働き方になるのかをきちんと雇用先に尋ねておく必要があるでしょう。

 

 

6.トラベルナースが向いている看護師とは?

トラベルナースとしての海外での需要は?

トラベルナースの実情をわかっていただくことができたでしょうか。最後に、どんな看護師がトラベルナースに向いているのか、紹介していきます。

 

海外旅行が大好きな看護師は向いている

トラベルナースは海外旅行好きな看護師に向いています。実際、一定期間トラベルナースとして働き資金を貯めてから、1~2ヶ月くらい海外旅行を満喫している看護師も大勢います。その後、また資金集めのためにトラベルナースとして働き、再び長期間の海外旅行に出るという生活を繰り返しているケースもあります。

半年~1年などと一定期間の間に比較的まとまった給与を手に入れられる、トラベルナースならではのライフスタイルだと言えます。

 

ポイント!

ポイント

旅行の他、ワーキングホリデーなどの留学資金のためにトラベルナースとして働く看護師も少なくありません。留学となると最低でも200万は必要になりが、生活費も抑えられるトラベルナースによって効率的に資金を貯めることができます。

 

非日常的な環境で働きたい看護師

沖縄や離島などのリゾート地にある病院を選択すれば、非日常的な環境の中で楽しく働くことができます。都会の喧騒から離れたい看護師や、心機一転するために環境を変えたい看護師にとっては、非常に有意義な経験ができるはずです。

 

まとめ

トラベルナースは、医療従事者が不足している過疎地にとっても、また実際に働く看護師にとっても非常にメリットのある働き方です。ただし、田舎暮らしが苦手な人にとっては、かえってストレスまみれになってしまう可能性もありますので注意しましょう。

一方、海外旅行などに向けて短期間で資金を集めたい看護師、試しに一定期間だけ環境を変えてみたい看護師にとってはメリットばかりなはずです。ぜひこの機会に興味をもってみてください。

 

亀岡 さくみ

【資格:看護師、保健師、養護教諭第二種】

都内の日本赤十字医療センターで3年、その後保育園看護師として1年勤務し、パート看護師・派遣看護師として様々なジャンルを体験。現在は、今までの経験を活かして「はたらきナース」を運営中です。現役看護師や潜在看護師の皆さんの転職、仕事、生活をサポートできるような情報を発信していきたいと思います。

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